2023 Fiscal Year Research-status Report
精神障害者のセルフコンパッションを高める看護実践モデルの開発
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23K09963
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Research Institution | Miyazaki Prefectual Nursing University |
Principal Investigator |
葛島 慎吾 宮崎県立看護大学, 看護学部, 講師 (20759419)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田井 雅子 高知県立大学, 看護学部, 教授 (50381413)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | セルフコンパッション / 精神障害者 / 看護実践モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、精神障害者のセルフコンパッションを高める看護実践モデルを開発することである。本年度は、精神障害者への看護実践経験5年以上の看護師12名に、精神障害者の特性を踏まえてセルフコンパッションを高めるという視点で有効であった実践についてインタビューガイドを用いた半構造化インタビューを60分程度行った。その結果、精神障害者の脆さに寄り添う他者として関係を築きつつ根底にある思いに共に近づくことを通して自己の存在を確認させる【脆さへの寄り添いを通して自己を確認させる】、精神障害者が良い自己も悪い自己も含めた全体的な自己と向き合うことができるようにそれとなく働きかけていく【自己と向き合えるように仕向ける】、精神障害者が苦しい状況に囚われて自己批判に至らない視点を育てる【苦しさに囚われない視点を育てる】、精神障害者がありたい姿とはずれがある現状を自分ごととして考え自ら行動していくことにつなげる【ありたい姿に近づく行動へと動機づける】、社会の中で自分も他者も意識した行動を自ら起こせるように環境の調整をして強い態度で行動を促していく【その人らしく社会とつながる行動を後押しする】等の看護実践が明らかになった。また、これらの看護実践は精神障害者のセルフコンパッションの状態に応じて行きつ戻りつしながら実践されると捉えた。 今後、精神障害者のセルフコンパッションを高める看護実践について検討を重ね、モデル(案)を作成し、文献検討および専門家の意見に基づき、実践の場や対象に応じて活用できるように洗練させていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
計画通りにデータ収集を進めることができたが、データ分析に時間を要し、計画がやや遅延した。
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Strategy for Future Research Activity |
ここまでの研究で明らかになった精神障害者のセルフコンパッションを高める看護実践について文献検討や専門家の意見を踏まえて考察を進め、モデル(案)の作成と洗練につなげる。また、研究分担者との対面会議が難しい場合でも定期的にWeb会議を行い、進める。
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Causes of Carryover |
研究計画の遅延に伴い、当初計画通りの物品等の購入や旅費の使用に至らなかった。
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