2023 Fiscal Year Research-status Report
2型糖尿病患者のための「セルフスティグマ低減」教材の実装戦略の開発
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23K09976
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
加藤 明日香 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (60756360)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Keywords | 2型糖尿病 / スティグマ / 教材 / 効果検証 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は、私たちが開発した、2型糖尿病患者のための「セルフスティグマ低減」教材(平成27~28年度文部科学省科学研究費補助金「研究活動スタート支援」(15H06910)研究代表者:加藤明日香)を、今後の臨床応用へと発展させるため、同教材の効果を検証し、さらにその実装戦略を開発することを目的とする。計画している具体的な研究項目は、主に3部から構成されており、①2型糖尿病患者を対象として、ランダム比較介入研究を実施することにより「セルフスティグマ低減」教材の効果を検証する。さらに、同教材の実装戦略を開発するため、②ランダム比較介入研究に従事した医療従事者を対象として、半構造化グループインタビューを実施し、介入実施の際の臨床現場における阻害・促進要因を明らかにし、また、③同教材の介入を必要とする2型糖尿病患者を、臨床現場において簡便に同定できるよう「セルフスティグマ尺度」の短縮版を開発することである。
令和5年度は、研究項目の第1部である、①2型糖尿病患者を対象として、「セルフスティグマ低減」教材の効果を、多施設共同並行群間ランダム比較介入研究によって検証するため、4施設合同でプロトコルを作成した。さらに、東京大学を主たる研究機関とした多施設共同研究の一括審査を依頼するため、東京大学医学部倫理委員会に研究計画書とその申請書類を提出した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画どおり、多施設共同並行群間ランダム比較介入研究について、4施設合同でプロトコルを作成し、東京大学を主たる研究機関とした多施設共同研究の一括審査として、東京大学医学部倫理委員会に研究計画書とその申請書類を提出することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
東京大学医学部倫理委員会の研究実施の承認を受けた上で、各施設から実施許可を得た後、研究計画書に定めたとおり、多施設共同並行群間ランダム比較介入研究を順次実施していく予定である。
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Causes of Carryover |
令和5年度の直接経費未使用額は、東京大学医学部倫理委員会に申請書を提出したのが年度末であったことにより、多施設共同研究の一括審査にかかる審査料の支払いがまだ完了していないため、次年度使用額が生じる結果となった。
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Research Products
(5 results)