2023 Fiscal Year Research-status Report
臨界期統合失調症者に対する訪問看護師の家族支援における強化プログラムの開発
Project/Area Number |
23K09995
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Research Institution | 湘南医療大学 |
Principal Investigator |
片山 典子 湘南医療大学, 保健医療学部看護学科, 教授 (40612502)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 臨界期 / 統合失調症 / 精神科訪問看護師 / 家族支援 / 強化プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、初回精神病エピソードから5年以内の臨界期(以下、臨界期)の統合失調症者の訪問ケアに困難を感じている訪問看護師を対象にした「臨界期統合失調症者に対する訪問看護師の家族支援を強化する教育プログラム」(以下、本プログラム)を構築し、実施・評価する。さらにグループスーパービジョンを導入したフォローアップ研修をへて有用性を確認したうえで、プログラムを開発する。臨界期は、最も脆弱性が高く、自傷や自殺、再発、家族機能の低下などさまざまな問題が生じやすい。この時期に訪問看護師が適切な家族支援を提供されることは「治療中断」を防ぐことに繋がり、患者や家族の安寧の維持や、患者の地域生活の維持にも繋がり、本研究の意義といえる。 2023年度研究計画は、<研究1>①訪問看護師を対象とした早期精神病や統合失調症者の家族支援に関するプログラム内容や評価指標に関する文献を収集し、文献からプログラム内容およびプログラムの評価内容を抜き出す、②訪問看護財団等が主催する精神科訪問看護基本療養費と届出要件を満たす研修や統合失調症者の家族支援に関する教育プログラムの内容を精選し、本プログラムの内容、順序性、評価指標を決定し、研究者らでプログラム内容について継続的に討議を重ね、本プログラムを作成することである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年度研究計画は、<研究1>①訪問看護師を対象とした早期精神病や統合失調症者の家族支援に関するプログラム内容や評価指標に関する文献を収集し、文献からプログラム内容およびプログラムの評価内容を抜き出す、②訪問看護財団等が主催する精神科訪問看護基本療養費と届出要件を満たす研修や統合失調症者の家族支援に関する教育プログラムの内容を精選し、本プログラムの内容、順序性、評価指標を決定し、研究者らでプログラム内容について継続的に討議を重ね、本プログラムを作成することであったが、教育プログラムの文献および資料収集の途中である。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、引き続き教育プログラムの文献および資料収集を行い、家族支援に関する教育プログラムの内容を精選し、本プログラムの内容、順序性、評価指標を決定し、研究者らでプログラム内容を決定していく。
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Causes of Carryover |
実施計画<研究1>では、臨界期の統合失調症者の訪問ケアに困難を感じている訪問看護師を対象に、訪問看護師の家族支援を強化する教育プログラムを作成することを目的としていた。方法として、文献検討、訪問看護財団等が主催する精神科訪問看護基本療養非の届出要件を満たす研修や家族支援に関する研修に参加し、資料を収集する予定であるため、その旅費や参加費に使用する。また文献検討、資料検討の結果から家族支援に関する教育プログラムの内容を精選し、本プログラムの内容、順序性、評価指標を決定するため、精神科訪問看護の経験者を含む研究者らで有識者アドバイザリーチームを構成し、プログラム内容について継続的に討議を重ね、本プログラムを作成する。有識者の謝礼、交通費に使用する。
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