2023 Fiscal Year Research-status Report
Research to establish a foundation for the development of a sleep health guidance program
Project/Area Number |
23K10007
|
Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
青石 恵子 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 教授 (00454372)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上田 智之 九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 准教授 (70586320)
中尾 裕之 宮崎県立看護大学, 看護学部, 教授 (40336293)
緒方 浩志 九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 講師 (20782692)
森枝 紗季子 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 助教 (30922710)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
|
Keywords | 睡眠障害 / アテネ不眠尺度 / 就寝前の生活習慣 / 睡眠で十分な休養がとれていない / 睡眠の質 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの質問紙調査で得らえた蓄積されたデータをまとめることを中心に行い、今後の調査内容の検討を重ねた。 1)年代・性別における不眠と就寝前の生活習慣の関連について 対象者は4,604名(男性1,331名、女性3,167名)であり、年代は20~90代だった。アテネ不眠尺度(AIS)の平均は4.52±3.44点であり、正常群1,802名(47.3%)、不眠症群2,007名(52.7%)だった。不眠症群に多かった就寝前の生活習慣等では、「寝床で眠りに関係ないことをする」p=0.000、「就寝前まで明るい部屋で過ごす」p<0.001、「寝室が静寂な環境でない」p<0.001、「手先、足先が冷えている」p=0.000、「食後1時間以内」p=0.000、「30分以上の昼寝」p<0.005だった。「寝室の明るさ」「飲酒」「喫煙」に有意差はなかった。年代・性別(代・性略)では、「寝床で眠りに関係ないことをする」は30女、40女、60男、70以上の男女、「就寝前まで明るい部屋で過ごす」は60男女、「寝室の明るさ」は20女、「寝室が静寂な環境でない」は30男、40女、60女、70女、「手先、足先が冷えている」は20女、30男女、40男、50男女、60女、70男女、80以上女、「食後1時間以内」は30女、40女、60男に有意な差があった。 2)睡眠における休養の認識と睡眠の悩みに関する研究について 睡眠で十分な休養がとれていないと回答した20-59歳840名を分析対象とした。20-59歳では総抽出語数2,696(1,349)、異なり語数456(338)であり、共起ネットワーク図から<夜中に起きる><夢を見る><枕が合わない><子供の寝相が悪くて夜起きる><交代制勤務で生活リズムが崩れる><起床時の倦怠感>など16クラスターに分類された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
蓄積データの分析により睡眠習慣の把握ができた。そのため現状把握は予定通り遂行できていると考えている。企業への調査が着手できていないものの、現任の産業保健師が研究協力者として現状をアドバイスしてくれているため、情報は収集できていることからおおむね順調に進展していると判断した。
|
Strategy for Future Research Activity |
2024年度は2023年度に把握した睡眠生活習慣の課題をメインに調査を実施するとともに、睡眠保健指導における実施状況の把握と問題点の抽出を目標としている。また、2023年度に学会発表した内容を論文として投稿を予定している。
|
Causes of Carryover |
SPSS統計ソフトをすでに持っている共同研究者が蓄積データの分析を行ったことで、パソコンとSPSS統計ソフトを新たな購入をしなかったことが残額となった。次年度は繰り越した研究費でパソコンとSPSS統計ソフトを購入し、予定通りの予算執行を考えている。
|