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2023 Fiscal Year Research-status Report

成人期にある2型糖尿病患者のための受診中断予防看護モデルと療養支援ツールの開発

Research Project

Project/Area Number 23K10010
Research InstitutionKanagawa University of Human Services

Principal Investigator

安藤 里恵  神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 講師 (50438090)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 奥井 良子  駒沢女子大学, 看護学部, 教授 (10554941)
中原 慎二  神奈川県立保健福祉大学, ヘルスイノベーション研究科, 客員教授 (40265658)
白水 眞理子  姫路大学, 看護学部, 教授 (60228939)
間瀬 由記  神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (60256451)
Project Period (FY) 2023-04-01 – 2026-03-31
Keywords2型糖尿病 / 受診中断予防 / 両立支援 / 療養支援ツール
Outline of Annual Research Achievements

・成人期にある2型糖尿病をもつ就労者が受診中断を思いとどまった経験をテーマとし、通院中の2型糖尿病患者のうち65歳未満の就労者8名に対して実施したインタビューデータを、M-GTAの手法を用いて分析した。結果として、19概念、6カテゴリ、2コアカテゴリを抽出した。受診を継続している成人期にある2型糖尿病をもつ就労者は、<生活のために身体のことはあと回しになる>や療養指導への<あれこれ指図されたくない>という不快感から【受診へのハードルを感じ受診をためらう】。しかし、【受診が必要である体を自覚し迷う気持ちを断ち切る】ことで〔受診中断へのハードルを感じながらも受診継続する気持ちを新たに(する)〕していた。受診継続する中で【納得できる受診継続の理由を見出す】と同時に、【受診に向け職場や病院との調整がつく】ことや【受診しているからこそできることがある】と感じること、【受診継続に必要なサポートが得られる】ことを積み重ね、〔受診の必要性を見出し受診できる環境を調整(する)〕していた。
・2型糖尿病の療養と就労との両立支援および、患者と医療者、保健・福祉分野の連携・連携ツールに関する文献検討を行った。その結果、情報共有のツールとして「糖尿病連携手帳」があり、その活用が推奨されていた。また、近年スマートフォンを用いた自己管理介入が進んでおり、2型糖尿病患者の自己効力感、セルフケア活動、健康に関連するアウトカムに有益な効果をもたらすと論じている。
・働き盛りの世代にある患者が、通院の必要性を自覚し、望ましい療養行動をとるには、支援ツールを、患者自身が理解し、医療者とコミュニケーションに活用することや療養を後押しする職場の支援が必要であると考える。そこで自己管理支援ツールの活用が、受診行動や職場の支援および活力ある働き方と関連しているとの仮説を立て、検証に取り組むこととし、研究倫理審査申請中である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

本研究が目指す看護モデルのエッセンスは出揃いつつあるものの、働き盛りの世代にある患者が、通院の必要性を自覚し受診を継続するためには、療養支援ツールが必要であり、また、患者自身がツールを理解し、医療者とコミュニケーションに活用することや、療養を後押しする職場の支援が必要であると考えた。すなわち、成人期にある2型糖尿病患者を対象とし、糖尿病連携手帳を含む療養支援ツールの活用状況と職場におけるソーシャルサポートやワークエンゲイジメントとの関連について明らかにするため、WEB調査を計画した。受診中断予防のための療養支援ツールのあり方とツールを有効に活用するための看護支援についての検討を要することから、それらを明らかにした上で、看護モデルと療養支援ツールを作成することで、より有用なものとなると考える。
また、タイにおける調査については、日本における調査で用いた尺度のタイ語版が開発されていない等の課題があり、検討を要する。

Strategy for Future Research Activity

・研究倫理審査後、直ちに「就労中の2型糖尿病患者における自己管理支援ツール活用の有無と職場におけるソーシャルサポートやワークエンゲイジメントとの関連」についての調査を開始し、その結果を踏まえて、受診中断予防のための看護モデルおよび療養支援ツールの検討を行う。
・検討した受診中断予防のための看護モデルおよび療養支援ツールを専門家会議を開催し意見を聴取しつつ洗練させ、介入研究の準備を行う。
・タイでの調査については、現地の共同研究者とタイで活用できる尺度等についての検討を行い、実施に向けた準備を行う。

Causes of Carryover

調査計画に遅れが生じており、調査に関わる国内外の旅費や謝礼、委託費等の支出がなかった。当該計画内容は次年度に実施予定であることから、繰り越した助成金を活用する。また、翌年度分の助成金は予定通り、執行する予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2024 2023

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] タイ国コーンケン県における糖尿病に関するケアの現状-3次医療および2次医療レベル病院、プライマリーケアセンター視察報告-2024

    • Author(s)
      奥井良子、白水眞理子、安藤里恵、中原慎二
    • Journal Title

      姫路大学大学院看護学研究科論究

      Volume: 第7号 Pages: 55-63

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Presentation] タイ国コーンケン県における糖尿病に関するケアの現状 3次医療および2次医療レベル病院、プライマリーケアセンター視察報告2023

    • Author(s)
      奥井良子、白水眞理子、安藤里恵、中原慎二
    • Organizer
      日本慢性看護学会 第17回学術集会

URL: 

Published: 2024-12-25  

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