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2023 Fiscal Year Research-status Report

高齢消化器がん患者の機能変化と生活の融合を目指した周術期回復支援プログラムの開発

Research Project

Project/Area Number 23K10011
Research InstitutionUniversity of Kochi

Principal Investigator

森本 紗磨美  高知県立大学, 看護学部, 助教 (10457939)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大川 宣容  高知県立大学, 看護学部, 教授 (10244774)
森本 悦子  甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 教授 (60305670)
Project Period (FY) 2023-04-01 – 2027-03-31
Keywords周術期回復支援 / 高齢消化器がん患者 / wellness
Outline of Annual Research Achievements

高齢消化器がん患者は手術を受けることにより、機能変化した身体との生活を余儀なくされる。患者がこれまで培ってきた生活に合わせた合併症予防、機能変化への対応といった周術期回復支援を行うことが望まれる。第一段階として、高齢消化器がん患者の術前から術後の生活実態と課題を明らかにするために、国内外の文献検討を行った。文献検討より、高齢消化器がん患者は自分らしく生きていきたいと生活を整えていることなどが明らかになった。さらに、患者の生活に周術期回復支援を融合することができるよう、文献検討を進め、従来の周術期看護の整理を行った。高齢者にとって消化器がん切除に伴う機能変化による影響を問題と捉え解決するのではなく、これまでの生活を大切にしながら患者の望む健康を目指すことができるよう、wellnessに注目し、高齢がん患者のwellnessの概念を明らかにすることを目的に概念分析を行った。wellnessはより良い健康を目指す生き方である。高齢がん患者のwellnessは、先行要件として疾患があることや健康管理についての体制、自分自身に対する肯定的な捉え、自分らしさなどが明らかになった。属性として自分を見つめる、見直しの行動をとる、生活に軸を置く、自己の振り返りから今よりもよい状態を目指した行動、見直しの行動をとるなどがあり、その結果、帰結として良くなっている実感を抱く、自己の成長、充実した日々、自分らしさの実現につながっていると考えられた。
高齢がん患者のwellnessをもとに高齢消化器がん患者のwellnessを明らかにすることにより、周術期にある高齢消化器がん患者生活に融合した周術期看護支援を検討することが可能になる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

文献検討を進めていく中で、高齢がん患者のwellnessについて明らかにする必要が生じたため、概念分析を必要とした。概念分析を行うことにより、高齢消化器がん患者を対象としたデータ収集において、より具体的で研究テーマに沿ったデータを得ることが可能になると考えた。そのため、研究計画では2023年度に高齢消化器がん患者への面接調査を行う予定であったが、研究倫理審査の受審までの研究活動にとどまった。

Strategy for Future Research Activity

研究倫理審査での承認を得ているため、今後は研究依頼施設への依頼、高齢消化器がん患者へのデータ収集を開始する。高齢消化器がん患者に対するデータ収集を行いながら順次、個別分析を進める。新年度開始まもなくの研究依頼、データ収集となるため、研究依頼施設と調整を図りながら迅速に進められるよう準備、調整を行いながら実施する。
看護師を対象としたデータ収集では、可能な限り今年度内に実施できるよう、患者を対象としたデータ収集を進めていく。

Causes of Carryover

当初計画では、2023年度に研究対象者への面接調査を予定し、その予算を計上していた。研究遂行の上で文献検討に時間を要したため、データ収集が2024年度の実施となっている。したがって、面接調査に関連した予算の執行は2024年度となった。また、研究成果として発表ができなかったため、学会発表のための費用は2024年度執行予定となった。

URL: 

Published: 2024-12-25  

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