2023 Fiscal Year Research-status Report
がん治療を受ける農業従事者の就労継続の意思決定を支える情報支援プログラムの開発
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23K10035
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Research Institution | Aomori University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
金野 将也 青森県立保健大学, 健康科学部, 助教 (20757786)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鳴井 ひろみ 青森県立保健大学, 健康科学部, 教授 (10237620)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | がん治療 / 農業従事者 / 就労 / 意思決定 / 情報支援プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、がん治療を受ける農業従事者の就労継続の意思決定を支える情報支援プログラムを開発することである。令和5年度はプログラム内容を検討するための基礎研究の段階と位置づけ、以下を実施した。 【目的】がん患者を対象とした、がん治療を受ける農業従事者が就労継続の意思決定をするための情報ニーズを明らかにする。 【方法】①対象者:がん治療を受けた農業に従事する者にインタビュー調査を実施する。②データ収集方法:個別インタビューを実施し、就労継続の意思決定をするための情報ニーズについて語ってもらう。分析方法:質的帰納的方法で分析する。 【結果】①対象者の概要:がん治療を受けた経験がある農業従事者5名。②分析結果(分析途中):がん治療を受ける農業従事者が就労継続の意思決定をするための情報ニーズは、治療開始前に病気の状態と治療計画を見通せる情報、作付け計画時に治療と生産管理の両立に関する情報、治療に伴う農作業に必要な身体機能の変化が具体的にイメージできる情報、農作業ができない期間の人的サポートに関する情報、治療中の生活を支える経済的保障に関する情報、がん経験者が作った野菜の安全性を正しく理解できるための情報、治療後も農業を続けるうえで生じる悩みを気軽に相談できる身近な場所の情報、等であった。今後も調査及び分析を進めて、がん治療を受ける農業従事者が就労継続の意思決定をするための情報ニーズを明らかにし、情報支援プログラムの内容に関する示唆を得る。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和5年度は研究計画に基づき、所属施設の倫理審査の承認を得て、インタビュー調査実施に向けて対象者の協力が得られるよう、がん治療を受けた経験がある農業従事者へ調査協力の依頼を行った。しかし、一部インタビュー実施に向けての日程調整ができず、実施に至らなかったケースがあった。そのため、計画していた対象人数の確保には至らなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続きがん治療を受ける農業従事者が就労継続の意思決定をするための情報ニーズを明らかにするために、残されたがん治療を受けた経験がある農業従事者のインタビュー調査を実施し、分析を進めるとともに、令和6年度の計画に基づき、専門職者を対象とした、がん治療を受ける農業従事者が就労継続の意思決定をするうえで必要な情報提供についての現状と課題および認識を明らかにするためのインタビュー調査を実施する予定である。
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Causes of Carryover |
(理由) 令和5年度は研究計画に基づき、所属施設の倫理審査の承認を得て、インタビュー調査実施に向けて対象者の協力が得られるよう、がん治療を受けた経験がある農業従事者へ調査協力の依頼を行った。しかし、一部インタビュー実施に向けての日程調整ができず、実施に至らなかったケースがあった。そのため、計画していた対象人数の確保には至らず、未使用額が生じた。 (使用計画) 今年度は、引き続きがん治療を受ける農業従事者が就労継続の意思決定をするための情報ニーズを明らかにするために、残されたがん治療を受けた経験がある農業従事者のインタビュー調査を実施しつつ、令和6年度の計画に基づき、専門職者を対象とした、がん治療を受ける農業従事者が就労継続の意思決定をするうえで必要な情報提供についての現状と課題および認識を明らかにするためのインタビュー調査を実施することとし、未使用額は、調査実施のための旅費、謝礼に関わる費用等の経費に充てることとする。
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