2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of a support program for foster parents to acquire parental roles in foster care with a comprehensive perspective of perinatal medical and nursing care.
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23K10060
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Research Institution | Nagoya Women's University |
Principal Investigator |
渡邊 実香 名古屋女子大学, 健康科学部, 教授 (70345908)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大橋 幸美 日本福祉大学, 看護学部, 教授 (00552986)
高橋 由紀 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 准教授 (80346478)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 里親養親 / 親役割獲得 / 特別養子縁組 / 心理状態 |
Outline of Annual Research Achievements |
調査初年度の本年は、里親養親の心理社会的状況を明らかにするために、抑うつ状態と親役割獲得状況を中心にアンケート調査を実施した。 アンケート内容は、属性(年齢・性別・婚姻期間・不妊治療歴の有無と期間・家族構成・養子の種類)6項目、お子様について(気がかりなこと、養子委託時に受けられた支援など研究者作成)10項目、簡易抑うつ症状尺度(QIDS-J)16項目のうち15項目(自殺に関する質問1項目は倫理審査の承認を得られなかったため削除)、育児期の親性尺度33項目、赤ちゃん(こども)への気持ち尺度10項目の計74項目への回答を求めた。 16名の里親養親より回答が得られた。回答者年齢48.8(SD6.7/38-63)歳、配偶者年齢49.7(SD7.4/41-60)歳、女性12名、男性4名、不妊治療経験者13名。QIDS-Jで要診療者3名(除外項目の得点により最大10名)。赤ちゃん(こども)への気持ち尺度は0~12点、要支援者13名であり抑うつ得点が高い者はすべて要支援者だった。一方、育児期の親性尺度得点は、136.6(SD12.0/一般的な親123.6(SD15.5))であった。 海外同様、本邦の里親養親においても抑うつ状態にある者が一定数確認された。得点が高い者はいずれもこどもへの気持ちに不安定さが確認され、抑うつ得点は里親養親への支援対象としてのスクリーニング指標として用いることの可能性も示唆された。一方、里親養親の親性得点が一般的な親より高い傾向にあった要因に、年齢が高く社会的な安定感や「親」としての意識が強いことが推察された。 今年度は、実態をより正確に把握するためにアンケートサンプル数を増やすこと、さらに里親養親に必要な支援内容を、里親と養子の社会的背景を踏まえ介入方法を提案する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
アンケートによるデータ回収数が想定より少なく、信頼性ある結果を提示するためにデータ回収期間の延長が必要になった。また、具体的な介入方法について質的データの収集が遅れたため、2年目の研究計画案に移行させることとなった。その他については概ね順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
1.里親養親の心理社会的状況について、信頼性の高いデータとなるべくアンケート調査を継続する。 2.里親養親へのインタビューにより具体的な支援内容を明らかにする。 3.調査結果を踏まえ、児童相談所および養子縁組あっせん機関と里親委託者に対する介入準備を行う。 4.里親委託者へ介入する医療従事者(助産師)に対し、研修を行う。
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Causes of Carryover |
調査の遅れが生じ、介入調査に計上していた費用執行が行われなかったため。翌年度に実施する調査に使用予定である。
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