2023 Fiscal Year Research-status Report
「性暴力被害者の回復・成長を支える司法助産ケア」のICTシミュレーション学修モデル
Project/Area Number |
23K10076
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Research Institution | Reiwa Heath Sciences University |
Principal Investigator |
竹元 仁美 令和健康科学大学, 看護学部, 教授 (10310913)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 八千代 安田女子大学, 看護学部, 教授 (10295149)
関口 史絵 北海道科学大学, 保健医療学部, 講師 (10756414)
松本 宗賢 令和健康科学大学, 看護学部, 講師 (10736482)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 性暴力被害者支援 / シミュレーション教育 / 司法看護ケア / ICT教材 / トラウマインフォームドケア |
Outline of Annual Research Achievements |
1.シミュレーション教育に関する文献レビュー:国内外の文献についてCINAHL、Medline、医学中央雑誌Web、Google scholar、hand search等を使い収集した主要論文を分析中である。1)シミュレーション教育については、現在はCompetency-based educationが主流となっており、主な理論背景はKolbの経験学習理論、DickらのID理論ADDIE(Analyse, Design,Develop,Implement,Evaluation)モデルである。また、シミュレーション演習の組み立ては、①事前学習、②ブリーフィング、③シミュレーション、④デブリーフィング、⑤まとめ(Group Discussionやレポート)となっている。シミュレーターは低機能、中機能、高機能があるが、演習内容によって適応が異なるが、高機能シミュレーターも医学教育を中心に開発されており、看護学領域にも広がりつつある。2)北米の性暴力被害者支援に特化したSANE(Sexual Assault Nurse Examiner)は数が不足しており、病院の20%程度にしか配置されておらず、二次受傷やバーンアウトで離職するSANEも少なくない。そのため、SANEとして知識・技術・態度を安全な環境下で、特殊な技能(トラウマインフォームドケア、証拠採取、法的書類作成、法廷での証言等)について反復学習できるシミュレーション教育の開発は喫緊の課題となっている。教材開発は未だ開発途上で、特に教育効果を測定するToolについては検討課題である。2.教材開発:ICTで使用するシミュレーション教材の開発企画:1の結果と19K 10995で研究結果を活用したコンテンツ作成中である。Instractional Design(ID)理論のADDIEモデルをもとにした動画作成を企画中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
ICT教材開発においてコンテンツ開発案の修正に時間がかかっているため。
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Strategy for Future Research Activity |
1.シミュレーション教育に関する文献レビュー:国内外の文献についてCINAHL、Medline、医学中央雑誌WEB、Google Schalor、Hand search等を使い論文の収集・分析を継続し、2に活用する。 2.教材開発:ICTで使用するシミュレーション教材の開発企画:19K 10995で研究結果を活用したコンテンツ作成の検討を進める。現在、動画制作を企画しており、専門家の助言をもらいながらコンテンツシナリオを作り、動画を作成する。 3.助産師等にワークショップを実施し、2を提供し、シミュレーション教育についての意見交換を行う。
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Causes of Carryover |
コンテンツ作成に19K10995 の研究結果を盛り込む予定であるが、一部の調査結果が出ていないため、調整が必要となったため。
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