2023 Fiscal Year Research-status Report
思春期までの発達障害児を育てる親への支援-ペアレントメンター養成と活動効果の検証-
Project/Area Number |
23K10080
|
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
幸本 敬子 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 非常勤講師 (80778960)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢郷 哲志 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 助教 (00778243)
岡光 基子 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 准教授 (20285448)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
|
Keywords | 乳幼児精神保健 / 地域子育て支援 / ペアレント・メンター / ペアレント・メンター / 発達障害児 / 思春期 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は乳幼児精神保健(Infant Mental Health)の理念に基づいて発達障害のある子どもをもつ親への育児支援として、これまでの未就学児~小学生を対象にしたペアレント・トレーニングに加えて、新たに思春期を対象としたペアレント・トレーニングとペアレント・メンターの養成を行い、その実行可能性と効果を検討することを目的としている。 研究手順は、①思春期ペアレント・トレーニングの実施 ②思春期ペアレント・メンターの養成③思春期ペアレント・メンター活動の実践で構成されている。 2023年は、先行研究の未就学児~小学生を対象としたペアレント・トレーニングおよびペアレント・メンター養成の成果を更に精査分析し、思春期ペアレント・トレーニングの実施に向けた準備を進めた。また、思春期ペアレント・トレーニングで用いる豪州で開発された特定ティーントリプルPについて、豪州トレーナーと打ち合わせを行い具体的な実施・運用についての準備を進めた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が2023年5月に5類感染症として位置づけられたが、感染実態として度々の流行が確認され、併せてインフルエンザの猛威もあり、対象となる地域では学級閉鎖等の対応が継続して行われている状況であった。こうした影響を受け、思春期を対象としたペアレント・トレーニング参加者のリクルートを見合わせた。
|
Strategy for Future Research Activity |
思春期ペアレント・トレーニングの実施にむけて、リクルートを開始する予定である。ペアレント・トレーニング実施会場での参加に不安や抵抗を感じる参加者には、飛沫感染のリスクをさげるための環境調整(アクリル板の設置、マスク、消毒等の設置)を用意するとともに人数を少なくして安心して参加できる環境での開催を検討する。
|
Causes of Carryover |
思春期ペアレント・トレーニングに向けた情報収集ができたが、実施には至っていないため、2024年度は実施し、次のステップであるペアレント・メンターの募集も始めたい。引き続き心配されている新型コロナウイルスおよびインフルエンザを含めた流行性疾患に対する対策に翌年度分と合わせて優先的に使用し、研究遂行する予定である。
|