2023 Fiscal Year Research-status Report
産科病院看護職者向けのYouTube遺伝教育プログラムの開発に関する研究
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23K10084
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
水上 都 札幌医科大学, 医学部, 訪問研究員 (20749311)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 幸子 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (10843542)
石川 亜貴 札幌医科大学, 医学部, 助教 (70464485)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | NIPT / 遺伝教育 / WEB調査 / 学習ニーズ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的の一つである、一般産科病院・診療所に勤務する看護職者の周産期遺伝医療の認知度及び臨床現場での疑問や困難感を明らかにするために、2020年度よりNIPT実施連携施設として認証を受けた札幌市内の産科病院に勤務する看護職者を対象としたWeb調査を実施した。計86名の看護職者(助産師50名、看護師32名、准看護師4名)から回答が得られた。回答者のうち、学生時代に遺伝に関する授業を受けた経験があったのは約半数であり、これまでに出生前検査について患者(妊婦)から問い合わせを受けた経験も約半数があると回答した。妊婦からの遺伝に関する問い合わせで約2割が困った経験があり、回答者の約9割に周産期医療に関する遺伝教育のニーズがあった。しかしながら身近に遺伝に関する学習機会があると回答したのはわずかであり、さらに約半数が自己学習時間の確保が困難と回答した。本調査結果は第69回日本人類遺伝学会学術集会にて報告を行う。学習方法に関しては講義形式(オンライン及び対面)を望む声が多かったが、テキストを希望する声も12%で認めたため、WEB動画教材(講義形式)に加え教材冊子も作成することとし、現在教材作成を開始している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り、産科病院に勤務する看護職者の現状・認識調査が順調に進み、結果の集計・解析も終了し、教育内容や方法についても確定することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
調査結果を踏まえNIPT提供産科病院に勤務する看護職者に対する遺伝教育用教材を作成し、調査協力施設に配布する。教材はWEB動画教材と冊子の2種類を作成し、WEB動画教材はYouTubeで限定公開する。動画は講義を録画するタイプのものとし、内容は1.遺伝と医療の関わり(概論) 2.遺伝の基礎 3.出生前検査について 4. 周産期遺伝医療(実践)を含むものとする。
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Causes of Carryover |
学会の参加は次年度となったため旅費の支出が0となった。またWEB調査としたことで印刷代・トナー代等の支出が不要となった。
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