2023 Fiscal Year Research-status Report
多胎妊婦とその家族のための情報提供アプリケーションの開発
Project/Area Number |
23K10086
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Research Institution | Chiba Institute of Science |
Principal Investigator |
平石 皆子 千葉科学大学, 看護学部, 准教授 (30301419)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
服部 律子 神戸女子大学, 看護学部, 教授 (70273505)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 多胎妊婦 / 多胎児家族 / 多胎育児 / 情報的サポート |
Outline of Annual Research Achievements |
多胎の妊産婦や多胎児家族がどの時期にどのような情報を必要としているかを明らかにする目的で、「多胎」「双胎」「妊婦」「育児」「情報」をキーワードに、文献検討を行った。 多胎妊婦が必要としている情報として、【多胎の妊娠経過】【多胎の分娩】【多胎の妊娠分娩のリスク】【通院・入院する病院の選択】【多胎サークルや多胎育児経験者の紹介】【育児用品・育児環境など育児の準備】【多胎の育児方法】【多胎家庭が活用できる支援】が挙げられた。また、多胎児育児中の家族が必要としている情報として、【多胎の育児の工夫】【小さく生まれた子の育児】【多胎児の発育・発達】【精神面の不調の対処】【上の子との接し方】【多胎家庭が活用できる支援や社会資源】【多胎サークルや多胎育児経験者の紹介】が挙げられた。児の月齢・年齢によって必要とする情報を分析すると、【多胎の育児の工夫】【精神面の不調の対処】【多胎家庭が活用できる支援や社会資源】は育児期間を通して多胎児家族が求めている情報である。【多胎サークルや多胎育児経験者の紹介】【小さく生まれた子の育児】は生後早期に必要としている情報で、一方、【多胎児の発育・発達】は生後半年以降の多胎児家庭が求めている情報であった。 多胎の妊産婦や多胎児家庭への情報提供内容として、当事者が望む内容に加え、身体的・精神的リスクに対する心構えやその予防・対処、日常生活におけるセルフケア、家族など支援者の調整など、多胎に特化した内容を具体的に示す必要があると考えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画では、多胎児家族を対象としたニーズ調査を行う予定であったが、多胎児家族の支援に対するニーズについて文献検討を行い、様々な対象者・調査時期の先行研究がみられたため、これらを集約した。また、多胎児家族当事者のニーズに加え、医療者として、また多胎家庭支援者として、提供する必要があると考えられる情報を研究者で検討した。
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Strategy for Future Research Activity |
多胎の妊産婦や多胎児家族に提供すべき情報の内容を研究者でさらに検討して、アプリケーションで情報提供する内容を決定する。その後、アプリケーション開発の業者に相談して、依頼先を決定する。それ以降は、業者とアプリケーションについて検討を重ね、アプリケーション試作版を完成させる。
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Causes of Carryover |
当該年度に調査を予定していたが、文献検討によって必要とするデータが得られ、研究分担者と分析を分担して行った。研究会議等もオンライン上で行ったり社会貢献活動で同席した際に行ったりすることができた。そのため、調査・分析に必要な人件費や印刷費を使用しなかった。次年度にアプリケーション試行版を作成するため、その費用に充当する予定である。
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