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2023 Fiscal Year Research-status Report

学校で医療的ケアを担う看護師への視覚教材等を用いた包括的支援プログラムの構築

Research Project

Project/Area Number 23K10110
Research InstitutionKinjo University

Principal Investigator

金谷 雅代 (東雅代)  金城大学, 看護学部, 准教授 (80457887)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 千原 裕香  石川県立看護大学, 看護学部, 講師 (50738408)
後藤 亜希  石川県立看護大学, 看護学部, 助教 (40889218)
Project Period (FY) 2023-04-01 – 2027-03-31
Keywords医療的ケア / 学校看護師 / 支援
Outline of Annual Research Achievements

米国オハイオ州ミドルフィールドにあるDDCクリニックを訪問した。ここで行われている特別な医療的ニーズのある子どもと家族への支援の実際について説明を受け、医療的ニーズのある子どもが教育を受けている施設を見学する機会を得た。DDCクリニックでは、その設立の背景に民族的特徴があり、遺伝的疾患により医療的ケアを必要とする子どもと家族の支援を多く実施していた。特別な医療的ニーズのある子どもが学齢期に入るまでは、家庭で理学療法士や作業療法士のフォローを受けることができる。学齢期になれば、学校で引き続き理学療法等を受けられる仕組みになっており、設備も整っていた。学校の教員にセラピストが指導を実施している。また、個別の支援計画は学校が立案し、親との間で検討しているとのことだった。
胃瘻の管理や経管栄養などの医療的ケアについては、専門職や特別な訓練を受けた人が実施するのではなく、周囲の人々の支援で行われている。
視察先の状況は、子どもの医療的ケアを看護職、教員以外で対応するという点では、日本での対応と異なる。学校で医療的ケアを実践する看護師についての知見を得ることはできなかったが、役割として課されているからではなく、子どもを支えるという視点で、医療的ニーズのある子どもに多くの人が関わっていることが明らかになった。このことを考えると、どのような支援があれば医療的ニーズのある子どもが、ケアを受けながら学校生活を送ることができるかを検討できると考える。学童期にある子どもへの医療的ケア実施の現状についてさらに各国での制度等も調べ、知見を得て、学校での医療的ケア実践のために必要な支援内容と方法を検討していきたい。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

2023年度の予定として、学校看護師が学校で医療的ケアを実践するにあたって得たかった支援や教育内容について調査し、プログラムの骨子となる内容を検討することと、医療的ケア児を受け入れている学校の管理職や医療的ケアを実施している教諭等に対し、学校看護師への期待や要望について調査し、プログラムに教育側の意向を反映させる内容を検討することとしていた。しかし、調査内容の精査に時間がかかっており、調査を実施する段階に至っていないため。

Strategy for Future Research Activity

学校看護師への教育ニーズ調査と、学校管理職や医療的ケアコーディネーター教諭、医療的ケアを実施している教諭への調査を実施する。この結果を基に教育内容を確定し、教育項目のe-learning教材や動画の構成要素を検討する。また、シミュレーション教育内容の検討を行う。

Causes of Carryover

研究計画立案の進捗が遅れたために、研究分担者との打ち合わせや、分担者としての研究遂行に至らず、研究分担者の使用がなかったことから、次年度使用額が生じた。医療的ケアの技術習得にはシミュレーションでの実践が不可欠と考え、シミュレーターやシミュレーション用の医療的ケア用品購入のための経費として使用する。また、学会参加による情報収集のため、旅費として使用する。さらに調査を実施するための通信費、Web調査のための経費として使用する。e-learning教材作成のための機材の購入に充てる。

URL: 

Published: 2024-12-25  

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