2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of an ICT learning system to improve maternity health careo nurses' ability to practice prevention of child abuse occurrence.
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23K10115
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Research Institution | Yamaguchi Prefectural University |
Principal Investigator |
唐田 順子 山口県立大学, 看護栄養学部, 教授 (60440012)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 和子 藍野大学, 医療保健学部, 教授 (10300922)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 子ども虐待 / 児童虐待 / 発生予防 / 産科医療機関 / 教育プログラム / 助産師・看護師 / 連携 / 学習教材 |
Outline of Annual Research Achievements |
前科研で、2018-2019に4回実施した「妊娠・出産期からの子ども虐待発生予防研修」(開発教育プログラムの実施)時に調査した質的データについて分析し、これまでの科研で生成した『産科医療機関における「気になる親子」の発見から他機関との連携が発展するプロセス』の理論が臨床に適合していると評価できた。また、量的データからは、研修目標の達成得点が高く、①「気になる親子」の発見の視点の育成、②退院後の子育てを見極める長期的な視点の育成、③他機関理解の深化と相互補完性の認識強化、が達成された。「予防」という視点を取り入れ、産科医療機関の看護職者向けに内容を精選したことにより、理解が深められたと考える。教育プログラムの有用性が検証された。 以上の結果を受け、今年度は学習教材の開発に着手した。前科研の研修においては、事例によるグループ討議が、産科医療機関の役割について考えられ実践的な理解につながった。また、子ども虐待に関する基礎的な知識、例えば、子ども虐待の死亡事例では0歳児が最も多いこと等の知識が低い特徴もあったため、基礎的な知識を学習教材に組み入れる必要があることを確認した。前科研の研修で用いた事例を研究者2人で再検討を行い、複数の事例をピックアップした。今後は、この事例をどのように学習教材に加工するか検討を重ねていく。今年度実施できなかったオンライン学習会についても、今後オンラインでよいか否かを含め検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究代表者が学科長に就任したため多忙となり、研究会議の開催が1回しかもてなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は産科医療機関の看護職者向けの学習教材を作成する。主に、事例の学習教材の開発を行う。同時に、いつでもどこでも学べるツールとしてのe-learningを活用した学習コンテンツについても検討していく。また、教育内容の普及へ向けての方略を検討する。
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Causes of Carryover |
今年度は研究代表者が学内業務に多忙で、研究の会議を1回しか開催できなかった。学習コンテンツの作業が行えなかったため、高スペックのPCの購入を行わなかった。 次年度は研究会議を2・3回行い、対面で学習教材開発の討議を活発化する。
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