2023 Fiscal Year Research-status Report
妊娠期から産後4か月までの女性およびパートナーにおける不眠症とデジタルCBT-Iの効果
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23K10132
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
神徳 備子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 助教 (40967733)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江藤 宏美 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (10213555)
岡島 義 東京家政大学, 人文学部, 准教授 (50509867)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Keywords | 妊娠期 / 産後 / 女性 / パートナー / 不眠症 / メンタルヘルス / CBT-I |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、妊娠期の女性とパートナーの不眠症およびメンタルヘルスへの早期介入および介入方法を検討するため、①妊娠各期(初期・中期・末期)および産後(1カ月・4か月)の5時点における、女性とパートナーの不眠症有病率とうつ病有病率、各時期の特徴を明らかにすること、②妊娠期に行う不眠症のためのデジタル認知行動療法が、妊娠期~産後の不眠症とメンタルヘルスにどのような影響を与えるかを検証することを目的としている。2023年度は横断研究を実施し、妊娠初期・中期・末期、産後1か月・産後4か月の計5時点における女性とパートナーの不眠症有病率とメンタルヘルスの実態調査を行った。現在データ収集は完了し、妊娠期の女性148名、男性109名(104組)、産後の女性176名、男性129名(120組)のデータを分析中である。妊娠期と産後の不眠症軽度以上(AIS6点以上)の有病率は、女性では妊娠末期(58.5%)と産後1か月(68.4%)で高く、男性では産後4か月(38.4%)が最も高い結果となった。今後は不眠症と周産期メンタルヘルスとの関連、女性とパートナー間での関連について分析する予定である。また、この結果をもとに介入研究を進めていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
横断調査における対象者のリクルートおよびデータ収集は完了している。不眠症とメンタルヘルスの関連および女性とパートナーとの関連については分析を進め、2024年度に論文を完成させる予定である。現在、不眠症のための認知行動療法(デジタル版)「NECパーソナル睡眠コーチ」を使用した介入研究について研究計画書を作成し、研究倫理審査の承認を得ている。2024年度は対象者のリクルートおよびデータ収集を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
妊娠期~産後の女性とパートナーにおける不眠症とメンタルヘルスの関連については分析を進めていく。2024年度は、不眠症のための認知行動療法(デジタル版)「NECパーソナル睡眠コーチ」を使用した介入研究を計画している。研究協力施設との調整および対象者のリクルート、データ収集を行う予定である。
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Causes of Carryover |
横断研究でのデータ収集が予定数よりも少なくなり、謝金として計上していた額が未使用となっている。また、介入研究の研究計画書および研究開始が遅れているため、介入研究に必要な物品が未購入の状況である。2023年度の残額については、横断研究の論文作成および投稿にかかる費用と、介入研究の物品費に充てることを計画している。
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