2023 Fiscal Year Research-status Report
スコア化した食事評価法による月経前症候群の有訴者への時間栄養学的アプローチ
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23K10167
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Research Institution | Aichi Shukutoku University |
Principal Investigator |
松島 佳子 愛知淑徳大学, 健康医療科学部, 准教授 (60392700)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若村 智子 京都大学, 医学研究科, 教授 (40240452)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Keywords | 月経前症候群 / 時間栄養学 / 女性の健康 / 食事評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
月経前症候群(Premenstrual Syndrome:PMS)は、生殖年齢の女性が経験する身体的・精神的症状であり、月経前に腹痛や頭痛、むくみ、集中力の低下などさまざまな苦痛症状をもたらす。PMSのある女性は、その苦痛を毎回の月経周期で繰り返し経験しており、これらが欠勤やそれに伴う離職、さらには就職へのためらいの原因となりうる。このように、女性の社会進出を阻むPMSの苦痛を解決することは喫緊の課題である。 PMSの苦痛症状には、食事や生活スタイルなど多岐にわたる要因が相互に関与し、影響していると考えられる。本研究の目的は、PMSの苦痛症状を訴える人の食事の実態を、時間栄養学の視点から解明することである。本年度は、PMSの実態を把握することを目的に、[調査1]として、大学生の女性を対象に質問紙調査を実施した。調査内容は、①PMSの各症状の重症度の評価、②食事調査、③クロノタイプ、④就床・起床時刻、食事摂取時刻などの生活リズム、⑤身体活動量等である。2023年度の調査では310名の回答を得た。対象者のクロノタイプの分布は、朝型8.5%、中間型68.9%、夜型22.6%であった。PMS症状が重症と考えられる「非常に強く感じる」「強く感じる」と回答した者が30%以上いた項目は、「肌荒れがある」、「イライラする」、「外出したくない」であった。PMS症状に強く関連する食事や生体リズム等の特徴を明らかにするために、重回帰分析等を用いて現在解析中である。さらに対象者数を増やすため、引き続き[調査1]の質問紙調査を実施する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
計画ではWEBアンケートシステムでの調査を予定していたが、質問紙の内容を検討した結果、有効回答を得ることを重視し、紙面での集合調査法に変更した。そのため、調査対象者数が予定より少なくなった。
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Strategy for Future Research Activity |
[調査1]の対象者数を増やすため、引き続き質問紙調査を実施する。計画では、[調査1]を2年間で実施する予定であったが、3年間(2025年度まで)継続して行う計画に変更する。 2024年度より、[調査1]の実施と並行して、PMS症状がある者とない者の、月経期・卵胞期・黄体期ごとのPMS症状や詳細な食事内容を比較調査する[調査2]を実施する計画である。現在、[調査2]のプロトコルを検討している。プロトコルが確定した後、予備調査を行い、本調査を実施する予定である。
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Causes of Carryover |
2023 年度に予定していたデスクトップ PC およびノート PC の購入をしなかったため、次年度使用額が生じた。2024年度以降に、研究環境の整備のためにPCを購入する。また、[調査1]を紙媒体による質問紙調査に変更した。質問紙の設問数が多く、有効回答数を増やすために謝礼(500 円の QUO カード)を調査協力者に渡すこととした。2024・2025 年度に引き続き[調査 1]の質問紙調査を実施し、2 年間で 600 件の回答の収集を目指し、それに伴う人件費と謝金が生じる予定である。 [調査2]の準備が遅れているが、質問紙とプロトコルが決定し次第、調査を実施する。それに伴う必要経費を使用する予定である。
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