2023 Fiscal Year Research-status Report
産後早期の“Highs”状態の実態解明に向けた基礎的研究
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23K10189
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Research Institution | Kanto Gakuin University |
Principal Investigator |
ケニヨン 充子 関東学院大学, 看護学部, 教授 (90385568)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | Highs状態 / 産後の女性 / Highsスケール / 産後うつ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、Gloverが開発した“The Highs”をもとに、日本語版Highsスケールを開発することである。さらに、開発したスケールを用いて、Highs状態の実態とそれに関連する産科学的要因や個人属性、産後うつとの関連性について明らかにすることである。 2023年度は、日本語版”Highs”スケール開発のため日本語版への翻訳を行った。開発者に連絡し、日本語版Highsスケール翻訳の許可を得た。現在、原版から日本語への翻訳(順翻訳)を行っているところである。今後は、順翻訳したものを調整、逆翻訳を行い、原版開発者へ逆翻訳のレビューと確認を得る予定である。 さらに、同時並行して本研究テーマである産後の“Highs”状態について、看護学、医学、精神医学、臨床心理学、心理学の学問領域でどのように報告されているか、文献検討を行っている。データベースは、医学中央雑誌web版とCiNii Articles、メディカルオンライン、MEDLINEとPubMed、CINAHLを使用し海外文献および日本文献を検索した。Highs状態について書かれた論文、日本語文献9文献、英語文献44文献の計53文献を抽出した。現在は、Highs状態をどのように定義されているか、Highsという概念の使用方法、スケールについてまとめ、各論文について分析している。 2024年度には、文献検討結果を論文執筆し、総説論文として公表する。さらに、Highsスケールの日本語版スケールの日本語版翻訳を完了し、予備調査を行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2023年度所属が変更となり、研究環境の整備や大学業務に慣れることに時間が費やされた。そのため、当初予定していた研究計画を遂行することが難しかった。 現時点では、「Highs」に関する先行論文をまとめるため、文献検討を行っている。また、“The Highs”の開発者であるGloverへの日本語版スケール開発の許諾を得た。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、文献検討したものをまとめ、総説論文を執筆し公表する予定である。また、順翻訳以降の作業を行い、Highsスケールの日本語版スケールを作成する。その間に、所属機関の倫理審査委員会へ倫理申請を行い、予備調査には、褥婦や助産師への依頼を必要とするため準備を行う。 予備調査の結果から、日本語版スケールを最終的に見直し、日本語版“Highs”スケールを完成させる。スケール開発については、関連学会で経過を報告する。
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Causes of Carryover |
当初の予定では、2023年度中に日本語版「Highs」スケールを開発し、予備調査まで行う予定であったため、データ収集・分析に必要な備品としてパソコンや統計ソフト等を予定していた。しかしながら、所属機関を異動したため、研究環境の整備および大学業務に慣れるため、研究が予定よりも遅れている。2024年度は、日本語版「Highs」スケールの開発、予備調査を実施し、スケールの信頼性妥当性の検証を行う予定であることから、データ収集・分析に必要なパソコンおよび統計ソフト、協力者への謝礼、データ入力の人件費、学会旅費などでの研究費の使用を予定している。
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