2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of a Support Program to Improve Self-Disclosure Skills for Children with Congenital Heart Disease
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23K10190
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
青木 雅子 東京女子医科大学, 看護学部, 教授 (00453415)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
諏訪 茂樹 東京女子医科大学, 看護学部, 准教授 (10299935)
稲井 慶 東京女子医科大学, 医学部, 准教授 (80318063)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 先天性心疾患 / 子ども / 自己開示 / ライフスキル |
Outline of Annual Research Achievements |
先天性心疾患をはじめとする慢性疾患をもつ子どもの自己構築と生活の質向上に着目し、先天性心疾患をもつ子どもが自分のことや自分に必要なことを、他者に開示できるための支援に向けてWebツールを作成した。今期は、ツールを展開しその有効性を検証し展開することを目指している。ツールはWebのみで展開する予定であったが、現実的には双方向性の感情の交換を伴うスキルが求められていると考え、現実体験を通して自己効力感を高め、開示スキルを具備していく参加型プログラムの展開を再度組み込むこととした。本年度は開示のプログラムツール「友達との会話で役立つセリフ集」の内容を再検討し、学校生活の中で生じる問題課題と、身体の状況や変化を伝える際に必要になる内容、および、自分の体調を整えたり生活しやすい環境をつくるために友だちに依頼する際の内容に基づき、それぞれの表現方法が学童期の子どもに合わせて言葉にしやすい平易な表現になるよう修正した。このツールの有用性を検証するために、第一段階として外来での試用により改善点を見出し洗練する。また、学童期の子どもが親しみやすく興味関心を高められるように、動的な要素も取り入れることを考えている。媒体はタブレット端末やスマートフォンでの活用を主体としていくが、現実の場を共有する参加型のワークショップによる展開も実践する方向性とする。今後は、保健医療と社会学的立場から、教育と連携してインクルーシブ教育に参画してくことも検討していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
作成したツールを展開しその有効性を検証し展開することを目指しており、ツール内容の洗練は図られたが、第一段階である外来での試用により改善点を見出すに至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
先天性心疾患をもつ学童期の子どもの開示のプログラムツール「友達との会話で役立つセリフ集」の実装に向け、第一段階として外来での試用により改善点を見出し洗練する。具体的には、先天性心疾患をもつ子どもとその家族の外来受診時に、Webツールを試用後、フィードバックをいただき、セリフ集の内容の妥当性や有用性を検証する。その後、セリフ集の内容の洗練を図り再試用する。次に、Webツールを動画化し利便性と汎用性を高めるための課題を見出し改善する。同時に、養護教諭と連携し実装への展開を検討し、学校での運用を試みることとする。
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Causes of Carryover |
次年度は、ツールの試用のため、研究計画を倫理申請する費用と、展開のためのデバイス、謝金・人件費に支出が必要である。
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