2023 Fiscal Year Research-status Report
触法高齢者の再犯防止のための社会生活自立支援システムの構築
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23K10251
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Research Institution | Himeji University |
Principal Investigator |
鈴木 千絵子 姫路大学, 看護学部, 教授 (30563796)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 亜矢子 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (90614363)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 触法高齢者 / 高齢者看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
「触法高齢者の再犯防止のための社会生活自立支援システムの構築」において、刑務所に収容される65歳以上の高齢者における、社会生活支援システムについて明らかにすることを目的に取り組んでいる。 2023年度においては、主にこれまでの触法高齢者に対する社会的支援について、文献から情報を収集し、「触法高齢者における社会支援の実際」についてまとめた。テーマ「触法高齢者における社会的支援に関する文献レビュー」について学会発表を行った(2023年度アルコール・薬物依存関連学会合同学術総会)。さらに、高齢者や再犯者が多く在籍する神戸刑務所を見学し、入り口支援および出口支援について情報収集を行った。 現在は、触法高齢者における再犯防止のための社会的支援に関する研究について、大学の倫理委員会審査を通過し、司法と福祉の支援について聞き取り調査を行っている。今後はデータ数を増やし、分析を進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね順調に進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
「触法高齢者における再犯防止のための社会的支援に関する研究 ―司法と福祉の支援における現状と課題―」について、データを収集している。質的研究によって、触法高齢者の社会的支援に関わった司法側の職員からその現状と課題について明らかにしていく。 また、実際にその支援を受けた受刑者の経験を持つ高齢者についても、聞き取り調査を行っている予定である。その際、知的障害の有無や認知症の有無についても調査を行う予定。
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Causes of Carryover |
2023年度の倫理委員会に提出する書類が遅くなったこと、聞き取り調査を行う対象者の選定に時間がかかったことから、情報収集と文献検索のために費用を使用した。そのため、当初の予定だった機器の調達や人件費等が次年度への繰り越しとなった。
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