2023 Fiscal Year Research-status Report
慢性心不全患者の家族介護者が行う在宅療養ケアと生活実態の解明
Project/Area Number |
23K10257
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
大岸 文美 神戸大学, 保健学研究科, 助教 (50848439)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齊藤 奈緒 宮城大学, 看護学群, 教授 (20403298)
宮脇 郁子 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (80209957)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 家族介護者 / 慢性心不全 / 在宅療養ケア |
Outline of Annual Research Achievements |
本邦において心不全患者は2030年には130万人に達すると予測され、心不全パンデミックとも称されている。その中で慢性心不全患者の家族介護者は、心不全症状の観察や日常生活援助といった患者の在宅療養のための重要な役割を担っている。慢性心不全患者は、心不全増悪予防のために症状モニタリングや服薬管理、塩分管理や水分管理のセルフケアが求められ、家族介護者に求められる役割は多岐に渡る。また、心不全の病態の複雑さから患者の状況を理解し予測することは難しく、予期せぬ出来事が起こることへの恐怖や不安を抱えることなどから介護者の心身の負担は大きく、家族介護者は自身の生活の維持・調整に困難を抱え、それによるうつやQOL低下が課題となっている。そこで本研究は、慢性心不全患者と家族介護者の在宅療養継続のための支援に資するために、家族介護者が行う慢性心不全患者への在宅療養ケアと生活実態を明らかにし、それに基づく支援の検討を行うことを目的としている。 2023年度は、まず家族介護者が行う慢性心不全患者への在宅療養ケアの内容を明らかにするための調査の準備のために、文献の精読や関連学会での資料収集、共同研究者との協議を実施した。慢性心不全患者の多くは高齢者であり、認知症や他の併存疾患を抱えていることも多い中で、どのように慢性心不全患者への在宅療養ケアを定義するのか慎重に検討を行う必要があったた。また心不全は重症度ステージによって生じる症状や必要となるケアが異なるため、対象者の選定方針の検討にも時間を要した。 2024年度は、上記の内容を踏まえた研究計画書を作成・倫理審査委員会の承認を得て調査を進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年度は調査協力施設との調整まですすめる予定であった。しかし、効果的に家族介護者が行う慢性心不全患者への在宅療養ケアの内容を抽出するための事前準備として、文献の精読や共同研究者との協議に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、研究計画書を作成し、倫理審査委員会の承認を得て、研究協力施設への依頼および対象者のリクルートを行い、調査を開始する予定である。
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Causes of Carryover |
研究計画に遅れが生じ、研究協力施設との打ち合わせや調査のための交通費や、調査に必要な物品購入のための費用の使用を見送ったためである。 2024年度に調査のための交通費や物品購入のために使用する予定である。
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