2023 Fiscal Year Research-status Report
地域で暮らす人々に対応する看護職のための、「遺伝看護」教育プログラムの開発
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23K10271
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
須坂 洋子 獨協医科大学, 看護学部, 准教授 (60770716)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小飼 貴彦 獨協医科大学, 医学部, 教授 (40711693)
鈴木 珠水 獨協医科大学, 看護学部, 教授 (80458471)
有森 直子 新潟大学, 医歯学系, 教授 (90218975)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 遺伝看護 / 教育プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、地域で暮らす人たちに対する遺伝看護の実践内容を明らかにし、その教育プログラムを作成することである。遺伝医療は、高度な専門病院だけで提供される医療ではなく、一般医療として広く浸透しつつある。このことから、病院内で勤務する看護職以外に対しての、遺伝看護の普及が待たれていると考えた。 今年度は遺伝看護教育の国際的な動向と今後の課題を明らかにすることを目的に、国内外の文献を収集して文献検討を行った。国内外の文献約50件を検討した結果、アメリカやイギリス、中国、日本など、世界各国で遺伝看護教育の試みがあることが明らかになった。また、看護職の遺伝医療や遺伝看護に関する知識を測る研究もあった。文献検討から明らかになったことは、看護職の遺伝医療や遺伝看護についての知識は十分ではなく、また遺伝看護に対する自信も少ないということである。さらに遺伝医療についての教育プログラムでは、看護職の受講生が少ないという結果もあった。しかし看護職は関連する遺伝相談を通じて、患者をサポートしたいと望んでいることも明らかになった。地域の看護職を対象とした遺伝看護の教育プログラムに関する文献は1件しかなく、改めて本研究の意義が明確になった。本研究の成果は、27th East Asian Forum of Nursing Scholars (EAFONS)にてポスター発表を行った(2024年3月6、7日:香港)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和5年度は、文献検討による同定を行っており、おおむね計画通りに進展しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、今年度の文献検討内容を参考に、インタビューデータを用いて、地域の看護職のための遺伝看護教育プログラム内容の選定および検討を行う。
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Causes of Carryover |
今年度の文献検討において有料で取り寄せる文献は用いなかったため、次年度使用額が生じた。また、海外学会発表のための旅費は、年度末の出張であったため、令和6年度の使用額とする。令和6年度はインタビュー謝金、データ分析人件費などに用いる計画である。
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