2023 Fiscal Year Research-status Report
Study of the risk factors, negative health outcomes, and prevention of respiratory sarcopenia
Project/Area Number |
23K10272
|
Research Institution | Takasaki University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
解良 武士 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 教授 (50449435)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大渕 修一 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (50265740)
河合 恒 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 専門副部長 (50339727)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
|
Keywords | 呼吸サルコペニア / 呼吸筋力 / 骨格筋量 / 最大呼気流速 / 最大口腔内圧 / 生存分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
呼吸筋サルコペニア(現在は呼吸サルコペニアと定義されている)の4年後の健康上の負の影響を明らかにするために、デイケア施設に通所する虚弱高齢者と長期縦断研究プロジェクトの参加者を対象に調査を開始した。 まず地方都市にある大規模ディケア施設1カ所に協力を得て、令和6年7月を目途にベースライン調査を行い、約150名の対象者の調査を終えた。また東京都健康長寿医療センター研究所が実施する長期縦断研究「お達者健診」にて約580名の対象者のベースライン調査を終えた。 長期縦断研究については以前の調査データも用いて解析を進めた。ベースラインの呼吸サルコペニアの有無と5年間の生死データを用いて分析した。共変量を調整したうえで、最大呼気流速と骨格筋指数の呼吸サルコペニアのカットオフ値を連続的に高値から低値まで変化させて、低呼吸筋力と低骨格筋量が生存分析におけるハザード比に影響するかを観察した。その結果、低呼吸筋量と低骨格筋量の組み合わせて定義した呼吸サルコペニアは5年後の生存に関係していた。本成果については、Geriatr Gerontol Int.に受理・公開された。 Kera T, Kawai H, Ejiri M, Imamura K, Hirano H, Fujiwara Y, Ihara K, Obuchi S. Validating respiratory sarcopenia diagnostic criteria by mortality based on a position paper by four professional organizations: Insights from the Otassha study. Geriatr Gerontol Int. 2024 Aug 6. doi: 10.1111/ggi.14937.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在、大規模ディケア施設でのベースライン調査が終了し追跡調査が開始された。また東京都健康長寿医療センター研究所が実施する長期縦断研究「お達者健診」についてもベースライン調査を終えており、本調査についても継続して追跡調査が行われる。長期縦断研究を用いた検討では、呼吸サルコペニアの診断と負の健康アウトカムとしての生存分析に関する1論文が受理/公開、関連する1論文が投稿中となっていることから順調であると言える。今後、毎年追跡調査を行いさらに負の健康アウトカムとの関係の調査を進めていく。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和6年度は前年度から継続しているデイケア施設に通所する虚弱高齢者に対する紙面調査を継続する。長期縦断研究の対象者については、年1回の会場招待型調査を通じて、身体機能低下や障害発生などの負の健康アウトカムの発生について調査を行う。またベースラインデータを用いて身体機能や栄養状態との関係についての横断的な分析により、呼吸サルコペニアの要因について解析を進めていく。また生活習慣や運動習慣などから呼吸サルコペニアの発生要因について検討を行っていく。
|
Causes of Carryover |
令和5年度は使用予定額より必要経費が多額となる見込みとなったため、200,000円を前倒し申請を行った。しかしながら英文校正費用が予想額より少額であったため、令和6年度に繰り越しし、継続調査の費用や論文執筆に関わる費用とする。
|