2023 Fiscal Year Research-status Report
外国人ケア労働者と日本人の協働文化を築く異文化ケア現場のポジティブ教育の開発
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23K10276
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Research Institution | Baika Women's University |
Principal Investigator |
畠中 香織 梅花女子大学, 看護保健学部, 准教授 (40756227)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 恵美子 愛知医科大学, 看護学部, 准教授 (50464128)
島井 哲志 関西福祉科学大学, 心理科学部, 教授 (30136973)
田中 共子 岡山大学, 社会文化科学学域, 教授 (40227153)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 在日外国人ケア労働者 / 協働文化 / 異文化間ポジティブ教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、「協働文化アセスメントツール」の開発に向けた構成要素を抽出するために、面接調査を実施した。これまでの調査で関係性のある外国人ケア労働者が就労する3つの施設に依頼を行った。そして、インドネシア人、ベトナム人、ミャンマー人等の出身者、約20名へ半構造化面接を実施することができた。また、同施設において、外国人ケア労働者と日常的に関りのある日本人スタッフ約10名へも、半構造化面接を実施することができた。 面接に関しては、主に現場での協働の実態について話を聞いた。外国人については、分かりやすい日本語を使用し、理解してもらえるように配慮を行った。語りはICレコーダーに記録をし、質的データ分析ソフトウェアMAXQDAを用いて、語りからコードを抽出し、カテゴリーの作成を行っている。 2024年は、「協働文化アセスメントツール」の開発を実施するとともに、「異文化間ポジティブ教育」の一貫として、日本人と外国人の強みを探索し、強みカルタの介入実践を展開していきたいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
外国人、日本人へ面接調査を実施して、「協働文化アセスメントツール」開発に向けた構成要素の抽出まで実施することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年は、「協働文化アセスメントツール」の開発を、外国人と日本人へ実施するとともに、「異文化間ポジティブ教育」の一貫として、日本人と外国人の強みを探索し、強みカルタや強み介入を展開していきたいと考えている。 当初の計画では、2024年度に外国人、2025年度に日本人への強みカルタ、強み介入の予定であるが、日本人から介入を始め、次いで外国人への介入と、順序の変更が考えられる。現在、研究分担者と効果的な介入方法や、方向性について検討中である。
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Causes of Carryover |
今年度のデータを海外や国内での学会発表へつなげることができなかった。
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