2023 Fiscal Year Research-status Report
施設高齢者の睡眠・覚醒リズムに即した就床・起床時刻決定ガイドラインの検討
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23K10292
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Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
小西 円 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (30616131)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
手塚 栞菜 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 特任講師 (30966221)
佐々木 八千代 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (10382243)
白井 みどり 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (30275151)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Keywords | 高齢者 / 介護保険施設 / 就床時間 / 睡眠時間 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度および令和6年度の2年間で、介護保険施設の就床時刻や起床時刻、就床時間、睡眠時間等を測定し、その関連性を明らかにする予定である。 令和5年度は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)収束の目途が立たず、研究協力施設への立ち入りが制限された期間があったため、施設での長期的な調査が困難であった。そこで、睡眠時間等の測定は令和6年度に実施することとし、令和5年度は研究協力施設の業務スケジュールや内容等を確認するため、職員への聞き取りや短時間の施設訪問を行った。 入所高齢者は概ね18時の夕食後にイブニングケアを受け就床していた。ただし、これらのケアは高齢者ごとに行われるため、就床ケアは開始から終了まで約2時間を要した。また、就床後には1~2時間ごとの巡視、服薬や排泄ケア等中途覚醒を生じるイベントがあった。高齢者のうちベッドからの立ち上がり動作が頻回に出現する者は、転倒の危険性から、消灯後も共有フロアで過ごし、0時頃に居室に戻る場合があった。これらから、アクティグラフの測定結果に加え高齢者ごとに就床前の行動やケア、就床後の服薬や排泄等について情報を収集する必要があると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和5年度から高齢者の睡眠状況等について調査を開始する予定であった。しかし、研究協力施設では新型コロナウイルス感染症収束の目途が立たず、研究者等施設関係者以外は立ち入りが制限された時期があった。そのためデータ収集期間等を研究協力施設と協議した結果、令和6年度に研究対象者に協力依頼をし、データ収集等を実施することになった。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度に睡眠状況等の調査を終える予定である。その結果を分析し、令和7年度から介入調査を行う予定である。調査の結果は、研究の進捗状況に合わせて学会発表や論文投稿を行う予定である。
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Causes of Carryover |
令和5年度から高齢者の睡眠状況等について調査を開始する予定であった。しかし、研究協力施設では新型コロナウイルス感染症収束の目途が立たず、研究者等施設関係者以外は立ち入りが制限されたため、令和5年度の調査が実施できず助成金はほぼ未使用となった。令和6年度にはデータ収集や分析を実施予定の為、令和5年度分の助成金と合わせ使用予定である。
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