2023 Fiscal Year Research-status Report
小児訪問看護師の教育プログラムの開発と評価-小児看護特有の看護実践に焦点を当てて-
Project/Area Number |
23K10298
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Research Institution | University of Human Arts and Sciences |
Principal Investigator |
関川 久美子 人間総合科学大学, 保健医療学部, 教授 (30783435)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浜園 環 敦賀市立看護大学, 看護学部, 教授 (60342226)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 小児訪問看護 / 訪問看護師 / 教育プログラム / 在宅療養児 / 教育 / 在宅看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、訪問看護師が在宅療養児や家族を支援するための実践力向上を目指した教育プログラムを開発・実践し、効果評価を行うことである。このプログラムは、在宅支援において小児特有の看護実践に焦点を当てた、訪問看護師への教育内容とする。 3年間の研究期間を通して、1)教育プログラムの作成と評価尺度の検討、倫理審査、研究協力者および講師の確保、2)教育プログラムの準備と実施、3)全データの統計分析・評価およびまとめ、成果を国内・国際学術誌に投稿・発表を行う予定である。 研究初年度の2023年度は、文献検討および研修会への参加等にて、小児特有の看護実践に必要な教育プログラムの作成と評価尺度を検討することであった。 2021年に研究者らが行った「在宅で療養する子どもを支援する看護師の困難と実践内容-訪問看護ステーションに勤務する看護師に焦点を当てて-」の基礎調査と小児訪問看護師および在宅療養児とその母親に関連する先行研究に基づき検討を行った。また、小児訪問看護師および家族看護の専門家へのヒアリングから参考となる情報の収集、日本国内における小児在宅医療の現状を把握するために、研修会に参加した。これらの結果より、小児特有の病態生理・医療的ケア技術と安全・家族支援・多職種連携の4つを柱とした教育プログラムを構築し、評価尺度の検討資料を作成することができた。また、倫理審査は現在審査中であり、研究協力者および講師依頼の準備を始めた。その他、「在宅療養児と家族を支援する訪問看護師の小児特有の実践力向上を考える」というテーマで研究紹介を雑誌に掲載することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度は訪問看護師への教育プログラムを実施するための基礎調査を行い、評価尺度の検討資料を作成することができた。研究協力者は予定人数を満たしていないため、継続して確保を行っている。講師についても依頼を継続している。また、研究者の所属機関の研究倫理審査委員会で現在審査中であり、研究実施はおおむね予定通りに進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度より教育プログラム実施に向けて取り組んでいく。倫理審査での受審後、教育プログラムを実施する。実施に向けては、評価尺度の作成、ファシリテータの依頼、研究協力者や講師の決定を継続していく予定である。プログラム終了後は、全データの統計分析・評価およびまとめ、成果を国内・国際学術誌に投稿・発表を行う予定である。
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Causes of Carryover |
2023年度は、教育プログラムと評価尺度の検討に時間を要したことから、次年度使用額に変更が生じた。 次年度の繰り越し金で、①教育プログラム実施会場の費用、②プログラム実施時のファシリテータや研究協力者、講師への謝礼、③資料郵送代、④学術集会発表時の交通費、⑤学会誌への投稿費用等が必要である。効果的に予算執行できるように使用計画を明確化する。
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