2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of an experience-based end-of-life learning model for visiting caregivers to support EOL care at home
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23K10300
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Research Institution | Josai International University |
Principal Investigator |
二宮 彩子 城西国際大学, 看護学部, 教授 (50332630)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野口 麻衣子 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 准教授 (60734530)
小川 智子 城西国際大学, 福祉総合学部, 准教授 (80348440)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 在宅看取り / 訪問介護員 / 訪問看護師 / 研修モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、訪問介護員が自信をもって在宅看取りケアに携わり、実践力を高めることを目標とし、看取り期にある療養者・家族の心身の変化及び必要な対処法を学ぶ体験型学習モデルを構築することを目的とする。 今年度はまず、本モデルの基盤をつくるため、看取りケアに関する学びのニーズや、連携の取りやすさを把握することを目的とし、看取りに関する学びやグループワークを実施した。 【対象】A県B市の事業所に所属する看護師(5名)、ヘルパー(3名)、介護支援専門員(12名)、及びB市の保健師(2名)、薬剤師(3名)、MSW(2名)【内容】同B市が主催する「医療・介護連携研修会」にて、2部構成(1部:看取りに関する心身の変化、対応方法についての講義、2部:施設における他職種連携DVD視聴を通したグループワーク)の研修を行った。グループワークの内容は、看取りの各プロセスごとに、①もし自分だったら(或いは他職種だったら)、どのようなアセスメントをし、何を行うか、②どのようにケアの方針を立てるか、③スタッフ間で何を共有するのか、④看取りケアで大切だと思うことは何か、とした。これらは前科研(二宮)の結果を反映させたものである。【結果】参加者からのアンケートより、家族との接し方、訪問医との連携等について困難を感じ、事例を通してより具体的な知識が欲しいという学びのニーズがあった。同じ職種或いは異なる職種で、当事者同士が経験を通して「直接」話をすることが重要であることが再認識された。専門職として看取りケアを成功させる要素としては、本人・家族の看取りの意向を早めにキャッチし、連携をとって共有していくこと、ケア側が抱く「死」に対する不安をチームで互いに語り合い共有することが看取りケアへの自信につながり、ケアの質の向上につながることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度は、看取りに関する学習ニーズを明確化する予定であり、実際に、看取り学びモデルの原型となる、専門職を対象としたグループワークを行い、どの部分に焦点を当てるかを検討できた。
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Strategy for Future Research Activity |
介護職の現教育について、テキストや教育者から情報収集を行い、これまでに明らかにしてきた学習ニーズとの関連性をみる。学習コンテンツについては、これまで代表者が関わってきた他研究結果を活用し、対象自治体・組織に合った運用方法を検討、看取り学びモデルを構築していく。
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Causes of Carryover |
次年度はVRコンテンツ作成予定であったが、当該年度、代表者が関わった別研究の同様コンテンツを利用する予定のため、当初の予定よりもかかる費用は少なくなると思われる。計画をやや前倒しとして、そのコンテンツを用いて実際の運用を始め、その運用費用として(謝金及び運営費)使用する予定である。
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