2023 Fiscal Year Research-status Report
高齢者の生活を支える看護職による地域包括ケアコンピテンシー尺度の開発
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23K10316
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Research Institution | Kanagawa University of Human Services |
Principal Investigator |
星 美鈴 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 助教 (10945083)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土肥 眞奈 東京医療保健大学, 看護学部, 准教授 (50721081)
叶谷 由佳 横浜市立大学, 医学部, 教授 (80313253)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 地域包括ケアシステム / 高齢者 / 看護職 / コンピテンシー |
Outline of Annual Research Achievements |
看護職による高齢者の生活を支える地域包括ケアのコンピテンシーを先行研究から明らかにするために国内外の文献を対象に文献検討を行った。この結果は、「看護職による高齢者の生活を支える地域包括ケアのコンピテンシーに関する文献検討(星ら,2023)」として論文化し公表した。 また、地域包括ケアを担う事業所の一つであるサービス付き高齢者向け住宅に勤務している職員を対象に、看護職に求めるコンピテンシーを明らかにするために実施したインタビュー調査の結果をまとめ、「サービス付き高齢者向け住宅の介護職が看護職に期待する役割(星ら,2023)」として論文化し公表をした。 上記の文献検討とインタビュー調査に加え、特別養護老人ホーム・訪問看護ステーション・病院の退院支援部署の看護職を対象にして地域包括ケアシステムに貢献する看護職のコンピテンシーを明らかにしたインタビュー調査の結果(星ら,2022)から、研究者間で検討を行い、『高齢者の生活を支える看護職による地域包括ケアのコンピテンシー尺度(案)』として36項目を作成した。 作成した尺度項目案について、訪問看護ステーション・看護小規模多機能居宅介護・特別養護老人ホーム・介護老人保健施設・病院の退院支援部署で勤務する看護職を対象にエキスパートパネルを実施し、作成した尺度案の回答のしやすさや内容に関する意見を聴取した。現在は、エキスパートパネルで得られた意見を基に尺度案の修正をしている段階である。また、尺度案の修正後に実施予定の尺度の信頼性と妥当性を確認するための本調査実施に向けて、研究倫理審査を受審する準備も進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り、令和5年度は文献検討とインタビュー調査の結果を公表し、得られた結果を基に尺度項目案を作成して予備調査(エキスパートパネル)を実施することができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画通り、令和6年度はエキスパートパネルの結果を基に修正した尺度について本調査の準備と実施を行っていく。
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Causes of Carryover |
令和5年度中に購入する予定であった、本調査の分析時に使用する統計解析ソフトやパソコン周辺機器の選定・準備に時間を要し、年度内での購入ができなかったため繰越金が401,755円生じた。 令和5年度の残額は令和6年度の予算と合わせて、研究に必要な物品、情報収集や調査費用、研究結果を公表するための投稿費用や研究発表に要する費用のために使用する。
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