2023 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23K10320
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Research Institution | Fukuoka Prefectural University |
Principal Investigator |
芋川 浩 福岡県立大学, 看護学部, 准教授 (90373274)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 殺菌消毒 / 大災害 / 殺菌抗菌効果 |
Outline of Annual Research Achievements |
日本は世界でも有数の災害大国であると言われており、毎年地震や台風、線状降水帯などによる大きな被害を受けている。大災害時には、医療機関自体の被災、土砂崩れなどによる孤立化なども多発する。しかし、そのような際でも医療を受けられないケガ人も多数出てくる。 本研究は。そのように災害緊急時に医療機関等を受診出来ない病床者に簡易的であるが適切な消毒などを行うことで病状の悪化などを防ぐことにある。 そのため、家庭であるもの殺菌抗菌効果を利用して、災害時でも簡単に利用できる消毒方法を開発することである。 そのため、これまでも、普通の家庭であるもので殺菌抗菌効果を持つものを解析し、ニンニク、ハチミツ、米酢、ショウガ、レモン、かぼすなど多くのものの効果を解析してきた。 そこで、本研究では、災害時に身近にあるもので利用できる「殺菌抗菌効果」を持つ日用品や食品を利用して、災害時でも簡単に作成できる消毒薬の開発である。 研究はかなり遅れ気味であるが、レモンや日本の柑橘系の果実であるカボスなどの殺菌抗菌効果の有効性を再確認できた。また、ポッカレモンという商品にもレモンと同等の効果があることも明らかにできた。そこで、これら柑橘系をベースとした殺菌抗菌効果を持つ混合液にさらに付加し、効果を上げるものとして、ニンニク、米酢、ハチミツなどの添加を検討中である。さらに、開発した消毒薬を実際に利用・検討するための実験計画を立案中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナ感染のため、ヒトを利用する臨地研究等にいくつかの制限などがあったため。
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Strategy for Future Research Activity |
柑橘系をベースとした殺菌抗菌効果を持つ混合液にさらに付加し、効果を上げるものを検討中する。 さらに、これらを実際に利用・検討するための実験計画を立案中であり、対象者の選定も進めている。
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Causes of Carryover |
費用する食品品目の選定が遅れたことと、新型コロナ感染などでヒトを対象とした研究に制限があったため、研究が遅れた。そのため、昨年度お呈した研究計画を今年度より進めていく予定である。
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