2023 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23K10358
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Research Institution | Nihon Fukushi University |
Principal Investigator |
則竹 賢人 日本福祉大学, 健康科学部, 助教 (90962796)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 啓介 鈴鹿医療科学大学, 保健衛生学部, 准教授 (70797381)
窪 優太 星城大学, リハビリテーション学部, 講師 (90836008)
萬屋 京典 星城大学, リハビリテーション学部, 講師 (60908317)
中島 大貴 奈良学園大学, 保健医療学部, 助教 (00827280)
林 尊弘 星城大学, リハビリテーション学部, 講師 (40649787)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 安静時代謝量 / 脳卒中者 / 推定式 / 体組成 / 栄養 |
Outline of Annual Research Achievements |
脳卒中者を対象とした安静時代謝量を高精度で算出する推定式は存在しない.それにより低栄養のリスクを増大させる可能性がある.安静時代謝量はエネルギー消費量のうち,最も大きな割合を占めており,エネルギー必要量を決定するために正確に算出する必要がある.安静時代謝量は汎用性の高さからHarrisらの推定式(Harris-Benedictの式)により算出されることが多い.しかしながら,既存の推定式は健常者を対象としており,脳卒中者では病態を考慮していないため,正確な算出は困難である.本研究は低栄養を予防するため,疾患の重症度や体組成,日常生活動作能力といった安静時代謝量に関連する因子を包括した高精度の安静時代謝量の推定式の開発を目指す.令和5年度は測定機器の整備とともに,予備的研究,データ収集を実施した.しかしながら,新型コロナウイルス感染拡大の影響で研究協力施設での対象者確保が難しく,十分なデータ収集が困難であった.低栄養を予防する上で,安静時代謝量の開発にならび,低栄養の上流にあたる食欲低下の予防も重要とされている.安静時代謝量の測定が実施できない期間においては,地域在住高齢者の食欲低下と社会的要因の関連性を調査した.その結果,食欲低下に社会的孤立が関連し,家族と友人のネットワークはそれぞれ異なる影響を与えることを明らかにした.食欲低下という本研究に関連した研究テーマの論文を執筆・投稿して受理された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
安静時代謝量を測定する設備は整ったが,新型コロナウイルスの影響を受けたことによりデータ収集を計画していた施設での対象者の確保が十分に実施できなかった.そのため,研究全体の達成度は遅れているといえる.
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Strategy for Future Research Activity |
既に安静時代謝量を測定するための環境(人的・物的)は整っており,測定方法も確立できている.感染状況にあわせて引き続きデータ収集を継続し,対象者数の増加に努める.また,新型コロナウイルスにて測定施設でのデータ収集が困難となった際には,本研究テーマと関連する「食欲低下」に関する研究も並行して実施していく.
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Causes of Carryover |
本年度は新型コロナウイルスの影響を受け,予定していた対象者数の安静時代謝量や,体組成を測定することが出来なかった.そのため測定に関わる消耗品の購入や人件費としての活用が出来なかったため余剰が生じた.そのため,2023年度の余剰分を2024年度の助成金と合わせて,安静時代謝量と体組成分析に必要な消耗品の購入および人件費に使用する.
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Research Products
(3 results)