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2023 Fiscal Year Research-status Report

地域で取り組む独居認知症高齢者の遠隔介護者支援プログラムの開発

Research Project

Project/Area Number 23K10389
Research InstitutionUniversity of Human Environments

Principal Investigator

山根 友絵  人間環境大学, 看護学部, 教授 (70734028)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 為永 義憲  人間環境大学, 看護学部, 助教 (10802639)
山口 奈都世  人間環境大学, 看護学部, 講師 (30837373)
宮下 大樹  人間環境大学, 看護学部, 助教 (10835078)
Project Period (FY) 2023-04-01 – 2027-03-31
Keywords認知症 / 独居 / 別居介護 / 介護負担
Outline of Annual Research Achievements

2023年度は、独居認知症高齢者を介護する別居介護者の支援ニーズ把握のための質問紙調査を実施する準備段階として、認知症高齢者の介護者支援に関する文献収集を行い、介護における困難や支援ニーズの抽出を行った。医中誌Webを用いて「認知症」、「高齢者」、「家族」、「介護者」、「介護負担」、「困難」のキーワードを組み合わせて文献を検索し、該当した923件の文献から重複した文献を除外したものを精読し、45件の文献を分析対象とした。認知症高齢者を介護する家族の介護負担と困難に関する記述について類似する内容をまとめ、カテゴリー化した。対象文献のうち、同居の家族介護者の介護負担と困難を示す文献が23件、別居の家族介護者を含めた文献が7件、家族形態の記載のない文献が15件であった。分析の結果、4コアカテゴリー、13カテゴリーが抽出された。認知症高齢者を介護する家族の介護負担と困難を表すコアカテゴリーとして、「意思疎通が難しい認知症高齢者への対応と今後の生活への不安」「認知症高齢者の介護で生じる心身疲労と負の感情の悪循環」などが抽出された。認知症高齢者を介護する家族は、意思疎通が難しい認知症高齢者への対応に難しさを感じながらも、避けることのできない介護に疲弊し、今後の生活への不安を感じていることが示された。また、認知症高齢者への介護に伴う心身の疲労やいら立ちを感じながらも、同時に罪悪感があり、負の感情の悪循環の中で介護を続けていると考えられた。今回対象とした文献の多くは、認知症高齢者と同居しながら介護する家族の介護負担や困難の内容であったが、文献検討の結果を踏まえて、別居介護者の介護負担や支援ニーズを把握するための質問紙の作成を進めている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

当初の予定では2023年度中に質問紙を作成し、別居介護者を対象とした調査を実施する予定であったが、質問項目を抽出するための文献収集および検討に時間を要したため、質問紙の作成が遅れており、調査の実施まで至っていない状況である。

Strategy for Future Research Activity

2024年度は、認知症高齢者を別居で介護する介護者を対象とした無記名自記式の質問紙調査を実施する予定である。愛知県内の地域包括支援センターおよび居宅介護支援事業所に調査協力を依頼するため、対象施設の抽出を行っていくとともに、早急に質問項目の抽出および精選を行い、質問紙を完成する。

Causes of Carryover

質問紙調査の実施が遅れていることから、分析に必要なノートパソコンおよび統計解析ソフトの購入を見送ったため、次年度使用額が生じた。今年度は、質問紙調査の実施及び、前年度の研究成果について学会発表を予定しているため、今年度の助成金と合わせて使用予定である。

URL: 

Published: 2024-12-25  

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