2023 Fiscal Year Research-status Report
入院期の身体機能維持を目的とした身体活動補完プログラムの基盤創出
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23K10441
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
宮本 俊朗 関西医科大学, リハビリテーション学部, 准教授 (30709340)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅原 潤 関西医科大学, リハビリテーション学部, 助教 (80780337)
田頭 悟志 関西医科大学, リハビリテーション学部, 助教 (00908874)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 神経筋電気刺激 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の目的は、入院期の身体不活動による身体機能低下を打開するための代替運動療法プログラムを構築してその効果を検証することである。 2023年度の研究目的は、NMESの用量を定量化することであった。そのための事前研究として、3名の健常者を対象tとして、膝伸展随意運動時における大腿四頭筋の骨格筋弾性率と膝伸展発揮トルクの関係性を確認することに着手し、骨格筋弾性率と発揮トルクが線形関係にあることを確認した。その後、大腿四頭筋にNMESを実施し、NMESが誘発する膝伸展発揮トルクと大腿四頭筋の骨格筋弾性率を計測した。NMESの発揮トルクには電気耐性の個人差が大きく関係するものの、Tetanic NMES、Sub-tetanic NMESに関わらず、NMESによって最大膝伸展筋力の20%以上の筋収縮が可能であることが得られた。 さらに並行して、Tetanic NMESとSub-tetanic NMESの身体機能に与える効果に関する現状の知見を整理するために、系統的レビューとメタ解析を実施し、データの抽出まで進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年度はNMESが誘発する筋活動量を定量化する課題を実施する予定であったが、2024年度の課題と同時並行して進めていた。したがって、2023年度に実施予定であった計測数を満たすことができておらず、2023年度の課題遂行は遅れている。しかしながら、2024年度の課題が進んでいる分、2024年度が終了した時点では、当初の予定に追いつくものと思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
現在のところ、当初の予定から大きな変更なく遂行する方針である。
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Causes of Carryover |
研究者間で話あった結果、2023年度の計画と2024年度の計画を並行して進めていくこととなった。そのため、2023年度では、20-30名の対象者の計測を実施する予定であったが、3名に実施に留まっているため、支出額が予定より少なくなっている。2024年度は、2023年度と同様に2023年度の計画と2024年度の計画を継続して並行して進めていく予定となっているため、2024年度までの受領学と支出額の均衡が取れる予定である。
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