2023 Fiscal Year Research-status Report
ネットワーク調整に着目した新規ニューロリハビリテーション法の開発
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23K10509
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
植木 美乃 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (40467478)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | neurorehabilitation / brain stimulation |
Outline of Annual Research Achievements |
定常刺激ではなく患者個人での最適歩行リズム(周波数)に合致させた脳電気刺激(transcranial Electrical Stimulation ; tES)を脳に与えることで、歩行に関連する脳内ネットワークの細胞オシレーションを最適化し歩行リズムを正常化する新規リハビリテーション法を開発することを目標としている。対象としてパーキンソン病(PD)関連疾患とし、本介入による脳内ネットワーク変容をresting state functional MRI (rs-fMRI)を用いて捉える。研究の学術的独自性・独創的な点は、PD関連疾患をネットワーク病態としてとらえ、患者個々人に適応させた最新のニューロモデュレーションを用いたネットワーク介入を行い、その行動学的変化のみならずネットワークに与える効果を非侵襲的脳機能計測法を用いて明らかにするものである。既にPD15症例をリクルートし、PD患者個人での最適歩行リズムを決定した。最適化したtES刺激を併用した歩行リハビリテーションとシャム刺激を二重盲検で検討し、tES刺激の有用性を検証している。PD関連疾患患者は、最適化した周波数でのtES(実刺激)もしくは偽刺激を行いながら自然歩行を4分×4セット(間にそれぞれ3分間の休憩を挿む)行う。歩行リハビリテーションの際は医師もしくは理学療法士が付き添って歩行をし、患者の転倒を予防する。歩行リハビリテーションは週2回×5週間、実際の介入を合計10回行うものとした。10回の歩行リハビリテーションを行う事で歩行に関連する脳内ネットワークの細胞オシレーションを最適化し歩行リズムを正常化することを狙う。本年度は行動学的評価として、歩行速度、すくみスコア(FOGQ)、パーキンソン病評価(MDS-UPDRS)を用いて計測をおこなった。今後、記録しているrsfMRIの解析手法を検討していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
既に20例でのPD関連疾患でのtESを併用した歩行リハビリテーションを実施し、行動的評価を実施した。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続きパーキンソン病関連疾患の患者をリクルートし、症例数を増やしていく。 今後は行動学的評価の統計解析を行うと同時に記録を行っている脳内ネットワーク解析であるrsfMRIの解析手法を検討し確立していく。
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Causes of Carryover |
予定していたrsfMRIの解析手法の検討ができなかったため。
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