2023 Fiscal Year Research-status Report
サイボーグ型ロボット、運動野磁気刺激によるすくみ足の統合的リハビリテーション開発
Project/Area Number |
23K10527
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
山中 義崇 千葉大学, 医学部附属病院, 特任教授 (20400963)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平野 成樹 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (60375756)
澁谷 和幹 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (90507360)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | パーキンソン病のリハビリテーション / Hybrid Assistive Limb / 反復経頭蓋磁気刺激 / 安全性 |
Outline of Annual Research Achievements |
パーキンソン病におけるすくみ足改善を目的としたサイボーグ型ロボットHybrid Assistive Limb(HAL)を利用した運動アシストと反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)による運動野刺激を併用したリハビリテーションの安全性を検証する目的で、特定臨床研究(パーキンソン病におけるすくみ足を対象としたロボットスーツHALと経頭蓋磁気刺激の併用療法における安全性を検討する目的で特定臨床試験(jRCT登録番号:jRCTs032220409)を実施した。予定組入数5名のうち3名は終了し、残り2例は令和6年に組入予定で、同年終了予定としている。 現在までのところ、重篤な有害事象の発生はなく臨床試験を継続している。 従来のパーキンソン病に対するリハビリテーションによる有効性との比較も必要と考え、研究代表者が兼務する君津中央病院において入院リハビリテーションを実施していることから、その効果を検証してきた。パーキンソン運動症状の改善を目的にした3週間の入院リハビリテーションを実施することで、すくみ足を含む運動症状は改善し、患者ADLも改善したが、1症例は退院後の運動量低下が原因で、もう一症例は患者自身の安全性への配慮不足(動けるようになったために、急な坂道を一人で歩行)転倒し脊椎圧迫骨折をきたした2症例を経験したので、動けることによる安全性の指導を徹底することを啓蒙すべく、全国自治体病院学会に症例報告(川名健太:「入院リハビリテーションによりADLが改善したが退院後に転倒により骨折を受傷したパーキンソン病2症例」、第61回全国自治体病院学会in北海道)の指導を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
パーキンソン病のリハビリテーションならびに最新のニューロモジュレーションについての情報収集は各学会に参加し達成できている。 特定臨床研究(パーキンソン病におけるすくみ足を対象としたロボットスーツHALと経頭蓋磁気刺激の併用療法における安全性を検討する臨床試験。jRCT登録番号:jRCTs032220409)は令和5年度中に完了する予定であったが、目標症例数に達しなかったが、令和6年度中に完了見込みである。
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Strategy for Future Research Activity |
特定臨床研究(パーキンソン病におけるすくみ足を対象としたロボットスーツHALと経頭蓋磁気刺激の併用療法における安全性を検討する臨床試験。jRCT登録番号:jRCTs032220409)は令和6年度中に完了し、解析を進め英文雑誌に投稿する。 経頭蓋磁気刺激の頻度について、週1回群と週3回群の比較ならびにリハビリテーション実行前後における脳血流変化の解析を目的とした臨床試験の準備を進めていく。
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Causes of Carryover |
予定していた学会出席と脳血流評価未実施分が生じたため。R6年に使用予定です。
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