2023 Fiscal Year Research-status Report
今までにない規模で、失語症に対するMIT治療効果の画像的証明を試みる
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23K10541
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
池田 沙穂 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (20973259)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安保 雅博 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (00266587)
羽田 拓也 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (10794943)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 失語症 / MIT / 言語療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度の研究実績は、研究の基盤となる手技や解析法などの準備をすすめたことにある。研究の根幹にあるMIT(Melodic Intonation Therapy)手技獲得のため、日本MIT協会の実施する講習会に参加しMITトレーナ資格を取得した。またABiS拡散MRI解析支援拠点の主宰する脳画像解析チュートリアルに昨年度も参加し、本研究のアウトカムであるfMRIの解析に必要な知識を習得した。解析用のパソコンを購入し、Matlab・Pythonの実装、DICOM~Niftiファイルへの変換ソフト、fMRI画像の解析ソフト、SPECT画像の解析ソフトの導入、解析の前準備を行った。昨年度勤務となった回復期病棟では当初の研究計画に沿った慢性期MIT集中訓練・画像的な前後評価の施行は困難であるため、神経学的心理検査をアウトカムとしたMITの実地を計画中であり、今年度5月より実施予定である。また研究協力機関である品川リハビリテーション病院で脳出血患者の発語失行症例に対し、亜急性期にMITを施行し神経学的心理検査で改善を認め、ほぼ発語がなかった段階から常套句や単語レベルの発話改善につなげた一例について今年度症例報告予定である。本研究の対照群として、同じ慢性期のプログラムで通常の言語聴覚療法を施行した群についてSPECTの解析を行い報告予定である。 また、音楽療法の副次的効果として意欲やアパシーの改善があげられるが、その点に着目した集団言語・音楽療法も昨年度実施開始し、意欲やうつ尺度、QOLに関する項目をアウトカムとし実施継続、今年度以降報告予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
昨年度から今年度の勤務地である回復期病棟では当初の研究計画に沿った慢性期MIT集中訓練や画像的な前後評価の施行が困難であり、当初の計画より遅れる結果となった。 また自身が冠攣縮性狭心症を発症し、入院、療養を余儀なくされたため当初の研究計画より遅れを認めてしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度勤務となった回復期病棟では当初の研究計画に沿った慢性期MIT集中訓練・画像的な前後評価の施行は困難であるため、神経学的心理検査をアウトカムとしたMITの実地を計画中であり、今年度5月より実施予定である。また研究協力機関である品川リハビリテーション病院で脳出血患者の発語失行症例に対し、亜急性期にMITを施行し神経学的心理検査で改善を認め、ほぼ発語がなかった段階から常套句や単語レベルの発話改善につなげた一例について今年度症例報告予定である。本研究の対照群として、同じ慢性期のプログラムで通常の言語聴覚療法を施行した群についてSPECTの解析を行い報告予定である。 また、音楽療法の副次的効果として意欲やアパシーの改善があげられるが、その点に着目した集団言語・音楽療法も昨年度実施開始し、意欲やうつ尺度、QOLに関する項目をアウトカムとし実施継続、今年度以降報告予定である。また来年度以降の本来の研究計画案に沿ったMIT実施と画像評価のための下準備を引き続き行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
配属病院の変更があり、使用できる資源が当初の計画より異なった。またそれらに伴う前述の当初の研究計画の遅延により未使用額が生じた。今年度以降、症例報告、論文作成、学会参加、具体的な研究遂行のために使用する必要がある。
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