2023 Fiscal Year Research-status Report
呼吸困難に対する新たな呼吸リハビリテーションプログラムの開発
Project/Area Number |
23K10543
|
Research Institution | Seirei Christopher University |
Principal Investigator |
高山 真希 (田中真希) 聖隷クリストファー大学, リハビリテーション学部, 助教 (90737826)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Keywords | 呼吸困難 / 呼吸リハビリテーション / 神経生理反応 / 慢性閉塞性肺疾患 / 運動機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,COPD(慢性閉塞性肺疾患)患者の呼吸困難が大脳辺縁系や前頭前野と関係性があるとの知見に基づき,神経生理反応への理学療法アプローチの有用性を検証するものである.呼吸器疾患患者への理学療法士のアプローチは,これまで運動療法が主体である.しかし,呼吸困難は個々の認識で異なる慢性疼痛と同じく,大脳辺縁系の活動と関係すると報告されている.本研究では,慢性疼痛解明に用いられてきた神経生理反応の評価手法で呼吸困難時の大脳辺縁系や前頭前野の活動である神経生理学的反応と呼吸機能および運動機能との関連性とその特徴を明らかにし,得られた知見を用いた呼吸困難に対する新たな呼吸リハビリテーションプログラムを開発する. 本研究の目的は,地域在住の高齢者および慢性呼吸器疾患患者を対象に呼吸機能と運動機能,神経生理学的反応を評価し,これらの関連性から呼吸困難の特徴を明らかにすることである.脳内の神経生理学的反応を応用した新たな知見を得られる可能性があり,運動療法に加えて呼吸困難に対する新たな理学療法アプローチ,呼吸リハビリテーションプログラムを開発することである.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
倫理審査の申請と承認を得るまでに時間を要したこと,新規の測定機器の購入と既存の機器との適合・調整に時間を要したことで,研究の進行が遅れている.
|
Strategy for Future Research Activity |
機器の調整を完了し,協力施設への依頼と対象者の募集,データ測定・解析を開始する.
|
Causes of Carryover |
測定準備に時間を要し,測定にかかる旅費や謝金の支出が予定より少なかったため,次年度使用額が生じた.測定準備に際し,測定用PCが必要となったため,PC購入や今年度の測定で旅費・謝金として使用する予定である.
|