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2023 Fiscal Year Research-status Report

骨盤コントロールに着目した膝前十字靱帯再建術後の代償的運動制御メカニズムの解明

Research Project

Project/Area Number 23K10553
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

石田 知也  北海道大学, 保健科学研究院, 講師 (30759642)

Project Period (FY) 2023-04-01 – 2026-03-31
Keywords膝前十字靱帯再建 / スクワット / 骨盤 / 代償動作 / リハビリテーション
Outline of Annual Research Achievements

膝前十字靱帯(ACL)再建手術後のスポーツ復帰について,受傷前と比較した競技パフォーマンスの低下や,高い再受傷率は未だ解決されていない大きな問題である。この原因の一つとして,術後の膝関節負荷を減らすような代償的な運動制御が残存してしまうことが報告されている。しかしながら,現在までにこの代償的な運動制御のメカニズムや改善方法は確立されていない。本研究課題は,スポーツ動作の基本となるスクワット動作を対象とし,骨盤コントロールに着目してACL再建術後の代償的な運動制御メカニズムを明らかにし,さらには代償的な運動制御を改善させる方法を開発することを目的としている。
本年度は,1)ACL再建術後のスクワット動作における骨盤コントロールの特徴を明らかにすること,2)ACL再建術後のスクワット動作における骨盤コントロールと下肢関節モーメントの関連を明らかにすることを目的とし,2つの研究課題を進めた。現在までにACL再建術後症例20例,健常例20例を対象としてスクワット動作の三次元動作解析を行ない,分析を進めている。ACL再建術後症例については,明らかな代償運動を示さない例も存在したため,代償的な運動制御のメカニズム解明のため,さらなるデータ蓄積を進めていく。また,次年度以降に本格的に進める3つ目の研究課題として,3)ACL再建術後症例を対象に骨盤コントロールに着目したスクワット動作の修正効果を検証するため,動作の修正方法についての検討を並行して進めている。
これらの知見の一部は国際学会,総説にて発表し,今後は原著論文として発表する準備を進めている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本年度に予定していたデータ計測,解析を概ね予定通り進めることができたが,ACL再建術後症例については明らかな代償運動を示さない例も存在したため,運動制御のメカニズム解明のため,さらなるデータの蓄積を進めていく。次年度以降に本格的に進める3つ目の研究課題に必要な動作修正方法の検討も進められており,全体としては概ね順調に進んでいる。

Strategy for Future Research Activity

本年度に計測,解析した結果の分析を進め,論文として発表する準備を進める。また,次年度からは,骨盤コントロールに着目したスクワット動作の修正効果ついての検証を開始する予定である。研究成果は,学会や論文にて随時公表していく。

Causes of Carryover

3つ目の研究課題で検証するスクワット動作の修正方法について現在検討を進めているが,最適な方法について検討を重ねている段階であり,予算の執行まで至らなかったこと,国内で開催された国際学会へ参加したことが主な理由である。
次年度以降は,動作修正に必要なソフトウェアの購入,学会発表,論文投稿費用としての使用を予定している。

  • Research Products

    (5 results)

All 2024 2023 Other

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results) Remarks (3 results)

  • [Journal Article] 【ACL再建術後のスポーツ復帰基準の再考】動作評価2024

    • Author(s)
      石田知也,寒川美奈,遠山晴一
    • Journal Title

      臨床スポーツ医学

      Volume: 41 Pages: 370-375

  • [Presentation] The Relationship Between Center of Pressure Position and Knee Extensor Moment During Double-leg Squatting2023

    • Author(s)
      Ishida Tomoya, Ueno Ryo, Kitamura Yu, Yamakawa Yoshiki , Samukawa Mina, Tohyama Harukazu
    • Organizer
      XXIX Congress of International/Japanese Society of Biomechanics (ISB/JSB 2023)
    • Int'l Joint Research
  • [Remarks] Researchmap

    • URL

      https://researchmap.jp/tomoya_ishida

  • [Remarks] 北海道大学 大学院保健科学研究院 運動器障害学研究室

    • URL

      https://yamanakalab.jimdofree.com/

  • [Remarks] 北海道大学 大学院保健科学研究院 スポーツ理学療法学研究室

    • URL

      https://hokudai-sports-pt-lab.jp/

URL: 

Published: 2024-12-25  

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