2023 Fiscal Year Research-status Report
Would probiotics intake prevent oral immune suppression by exercise stress?
Project/Area Number |
23K10588
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Research Institution | Nayoro City University |
Principal Investigator |
丸山 洋介 名寄市立大学, 保健福祉学部, 助教 (50748910)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 運動 / プロバイオティクス / 唾液 / 口腔 / プロテオーム / トランスクリプトーム |
Outline of Annual Research Achievements |
強度の高い運動を一時的に行う事や、日頃から運動量の多いアスリートは、運動ストレスにより局所的、全身的な免疫が抑制され、上気道感染症に罹患するリスクが高くなる。本研究では局所的な免疫に着目し、乳酸菌摂取により口腔内誘導される免疫応答が、運動で抑制される口腔内の局所免疫の抑制を防ぐ効果があるのか、口腔粘膜の遺伝子発現と唾液タンパク質を網羅的に解析する事で明らかにする。
今年度は乳酸菌飲料摂取による短期的な口腔内の応答を明らかにするために、乳酸菌の摂取群(N=22)とコントロール群 (N=21)の唾液と口腔内の粘膜細胞のサンプリングを行った。両群共に、摂取前後の唾液について流出量、タンパク濃度、総タンパク濃度を解析した。粘膜細胞からはRNAを抽出した。乳酸菌の摂取前後の一部のサンプルを用いてmRNAの網羅的な解析をNGSを用いて行った。これまでに、摂取後30分と1時間で変化する因子を同定した。今後はGO解析やクラスター解析を用いて、変化した遺伝子群について詳細に解析を進めていく。またそのほかのサンプルについては変化した因子についてqPCRで再現性を確認する予定である。 唾液サンプルについては今後、プロテオーム解析を用いて、摂取前後で変化したタンパクを同定する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画どおりに実験が進んでいるため。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、昨年度に行った、トランスクリプトーム解析のデータ解析を進めると共に、再現性について、個別のサンプルについてqPCRを行う予定である。
また唾液のプロテオーム解析を行い結果を得る予定である。
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Causes of Carryover |
本年度に購入した研究機器が予定額よりも安価な機器を購入することが出来たので、残額が生じた。残額については来年度の研究用の試薬の購入に充てる予定である。
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