2023 Fiscal Year Research-status Report
持久系,筋力系,複合系アスリートの毛細血管:非侵襲的評価法の確立を目指して
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23K10638
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Research Institution | Ryutsu Keizai University |
Principal Investigator |
大槻 毅 流通経済大学, スポーツ健康科学部, 教授 (20375372)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 手指爪床部 / 毛細血管ループ / マイクロスコープ / アスリート |
Outline of Annual Research Achievements |
毛細血管は皮膚の近辺でループ構造を形成しており、半透明の爪床部(皮膚と爪の接触部分)におけるループ状毛細血管の画像はマイクロ・スコープで非侵襲的に撮影可能である。本研究の目的は、大学生アスリートおよび非鍛錬者の毛細血管をマイクロ・スコープで観察し、その形状(ループの数、幅、長さ等)を群間比較することである。2023年度は、課題1)健常男性(21~47歳)を対象に3日連続の測定を行い、データの再現性を確認したうえで、課題2)男子大学生トライアスリートおよび非鍛錬男子大学生を対象に測定を行った. (課題1:再現性の検討)3日間の変動係数を算定したところ、毛細血管ループの本数、長さ、幅のいずれにおいても、データのばらつきは許容範囲内だと考えられる変動係数が得られた。 (トライアスロン選手と非鍛錬者の比較) 年齢、身長、体重、体脂肪率、血圧、心拍数に群間の差は認められなかった。トライアスロン選手では非鍛錬者に比べ、毛細血管ループの本数は多く、長さは短かった。毛細血管ループの幅に群間差は認められなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
対象となるアスリートがトライアスロン選手に限られており、予定通りに進んでいるとは言えない。その一方で、再現性の検討を実施したという、当初の計画にはない成果が得られた。
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Strategy for Future Research Activity |
対象とする競技種目数を増やし、測定を継続的に行う。
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