2023 Fiscal Year Research-status Report
運動誘導性摂食抑制物質の経口製剤化へ向けた基礎研究
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23K10694
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
田島 正教 昭和大学, 薬学部, 講師 (70453412)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 運動誘導性摂食抑制物質 / 経口製剤化 / 腸管吸収 |
Outline of Annual Research Achievements |
運動誘導性摂食抑制物質N-lactoyl-phenylalanine(Lac-Phe)の経口製剤化を目的に研究を実施するにあたり、血漿中Lac-Phe のLC-MS/MSによる測定法の確立を行った。既報(Li LV et al., Nature 2022)を参考に測定法を確立し、5~15000 ng/mLの範囲において良好な検量線が得られた。 マウスにLac-Pheを50 mg/kgで腹腔内投与あるいは経口投与し、経時的(投与後5~180分)に採血を行い、血漿中のLac-Phe濃度を測定した。経口投与と腹腔内投与でAUCに約12倍の差が認められた。従って、この差がLac-Pheの腹腔内投与では摂食抑制作用を示すが経口投与では効果がない原因であると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
共通機器であるLC-MS/MSが故障し修理に時間を要してしまい(高額機器であるため修理のための申請・決裁に時間を要した)、思うように実験を進められなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
ラット小腸を使用した腸管ループ結紮実験を行い、Lac-Pheの小腸における吸収部位差(十二指腸部位・空腸部位・回腸部位)を調べる。また、各種添加剤(吸収促進剤、タンパク質分解酵素阻害剤)を使用した時の変化について調べていく。
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Causes of Carryover |
LC-MS/MSの故障もあり、研究が思うように進まなかった。研究費の多くは、LC-MS/MSの消耗品代およびラット代として使用していく。
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