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2023 Fiscal Year Research-status Report

対人競技における動作切替の技能の解明:準備―初期段階の情報処理の影響

Research Project

Project/Area Number 23K10711
Research InstitutionTokyo Gakugei University

Principal Investigator

奥村 基生  東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (90400663)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 木島 章文  山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (10389083)
Project Period (FY) 2023-04-01 – 2026-03-31
Keywords柔道 / 剣道 / 動作切替
Outline of Annual Research Achievements

対人競技で優れたパフォーマンスを発揮するためには,環境の変化に対応して,攻撃の途中でも防御に転じるように異なる動作への切替が必要になる.本研究の目的は,柔道や剣道のような1対1の攻防一体型の対人競技を対象にして,特に,フェイント動作を利用した攻撃の切替(切替①),ある攻撃から別の攻撃への切替(切替②),攻撃から防御への切替(切替③)について,知覚―運動技能のコツや熟練過程を解明し,技能の学習のために有益な知見を得ることである.
初年度は,3種すべての切替動作について,論文を投稿する準備をしてきた.切替①について論文作成ためにデータが不足していたため,追加実験を実施し,現在も継続中である.攻撃の成否の分析では,フェイント動作を利用した攻撃は,利用しない攻撃と比較すると,異なる距離から攻撃した場合に,いずれの距離からも攻撃の成功率が高い傾向があるという新しい知見が得られた.切替②や③については先行研究や過去の類似実験のデータを見直して,関連学会大会で研究を発表した.
また,本研究では,動作の準備―初期段階における情報操作(準備の時間,注意の方向,視覚探索方略など)の違いが,切替動作の成否に影響を及ぼすと仮定している.高速で展開する対人競技において現実的な設定であり,また,相違を明確にすることで実用性のある情報操作の内容を検討中であるが,目に見えない情報処理の内容の設定に苦慮しているところである.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

動作の準備―初期段階における情報操作については苦慮している部分はあるものの,実験や論文作成の進捗状況はおおむね順調に進展していると判断している.

Strategy for Future Research Activity

今後,切替①については運動学的データの分析をして,動作の特徴や,上級者と中級者の相違などを明らかにしていく.また,すべての切替動作についてデータ処理をして,論文を投稿する準備を進める.動作の準備―初期段階における情報操作については予備実験を実施して検討を進める.まずは,準備の時間や内容(脳内シミュレーションの有無など)が切替動作の成否に影響を及ぼすかどうかを検討できればと考えている.

Causes of Carryover

光学式カメラを購入せずにレンタルしたために経費がおさえられた.節約した経費は,データ収集や論文作成のための実験謝金や分析アルバイトに使用する予定である.

  • Research Products

    (2 results)

All 2023

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 柔道競技の小外刈りにおける選択課題の知覚ー運動技能2023

    • Author(s)
      髙野綺海,奥村基生
    • Organizer
      日本スポーツ心理学会第50回大会
  • [Presentation] 剣道の打撃動作における竹刀操作の熟達差:小手打撃の空振り動作に着目して2023

    • Author(s)
      川井良介,大野達哉,奥村基生,碓氷典諒,髙橋正則
    • Organizer
      日本コーチング学会第35回大会

URL: 

Published: 2024-12-25  

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