2023 Fiscal Year Research-status Report
健全な身体発育を促進できる成長期のスポーツ活動の質的・量的指針の立案
Project/Area Number |
23K10729
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
鳥居 俊 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (70164069)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
筒井 俊春 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 助教 (10962326)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
|
Keywords | 身体運動 / 身体発育 / 骨密度 / 筋量 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は募集期間が短かったため十分な被験者募集ができず、応募のあった6~15歳の男女児13名の測定にとどまった。DXA装置による全身、股関節、腰椎の測定を実施し、骨密度や骨長を検討した。また、超音波断層装置を用いて、大腿骨内側の荷重部の軟骨厚の計測も行った。 初年度は横断的検討であるが、全身骨密度、上腕、前腕、大腿、下腿の骨長は年齢や身長と相関していた。上腕骨長は下腿骨長とほぼ等しい数値で分布していた。上腕、前腕骨長と上肢骨密度、大腿、下腿骨長と下肢骨密度との間にも有意な正の相関がみられた。また、軟骨厚は年齢とともに減少し骨端核の発育による変化と推測される。 今後、縦断的な測定により身長増加のタイミングと四肢骨長の増加のタイミングを明確にすることができると期待される。 さらに、野球、サッカーなどスポーツ活動に参加する対象者との比較により、スポーツ活動が骨形態や筋量に与える影響を明確化できる。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究は小中学生を主な対象として実施するため夏休みの測定を計画したが、今年度は被験者募集期間を十分に確保することができなかったため少人数にとどまった。次年度は募集方法を改善してより多くの被験者の確保を予定している。
|
Strategy for Future Research Activity |
初年度の対象者は1年後の測定を実施し変化量を算出することで、身体各部の運動器の発育タイミングを検討できる。さらに、新たに被験者を追加することで横断的検討の信頼性を高める。 野球、サッカーなどのスポーツ活動を行う同年代の小児との比較を行い、スポーツ活動が運動器に与える影響を明らかにする。 スポーツ活動の量や強度を客観化することで、適切なスポーツ、身体活動に関する指標を作成する。
|
Causes of Carryover |
初年度の被験者募集期間が短かったため十分な人数の確保ができなかったためである。2024年度は募集方法を改善することにより、十分な人数の確保とともに、結果の分析を行い、学会発表や論文投稿につなげていく予定である。
|