2023 Fiscal Year Research-status Report
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23K10730
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
藤谷 博人 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (50278008)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷田部 かなか 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (00387028)
室井 良太 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教 (30832315)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 微弱電流 / 骨格筋 / 修復 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、骨格筋損傷に対し「微弱電流」を用いることにより、従来の保存療法よりもその修復が促進されることが経験されている。 研究代表者はこれまで、一連の基礎研究(基盤C:21500639、基盤C:241500802、基盤C:15K01632、基盤C:18K10865)により、「微弱電流」はマウス損傷骨格筋の修復を形態的(免疫組織化学的分析)にも機能的(筋力評価)にも促進させることを明らかにし、「微弱電流」の組織修復促進効果を科学的に証明した。本研究の目的は、実際の臨床の場でヒトの骨格筋損傷例に対して、「微弱電流」の修復促進効果について経時的に評価することである。 2023年度は、研究代表者の所属する聖マリアンナ医科大学生命倫理委員会に倫理申請を行った。またそれと並行して、微弱電流機器の購入、超音波検査機器のメンテナンスを行い、また外来で評価する項目(1.局所所見、2.超音波エコー所見、3. VAS(疼痛))、および評価時期(初診時、受傷後1週、2週、3週、4週、6週、8週)が記載された記録用フォーマットを作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在、研究代表者の所属する聖マリアンナ医科大学生命倫理委員会に倫理申請を行っている。 一方、微弱電流機器の購入は完了し、超音波検査機器に必要なメンテナンスは実施されており、また外来にて実際に使用する骨格筋損傷の評価項目が記載された記録用フォーマットもすでに作成した。
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Strategy for Future Research Activity |
倫理委員会に申請が許可されれば、そこから整形外科外来にて、骨格筋損傷(A. 肉ばなれ、B .筋挫傷(打撲))の選手に対し、本人の了解の上、「微弱電流」刺激による治療を開始する。当初の計画通り、治療過程での評価項目は、1.局所所見、2.超音波エコー所見、3. VAS (疼痛)の3つであり、評価時期は基本的に、初診時、受傷後1週、2週、3週、4週、6週、8週を予定し、順次症例を積み重ねていく。
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Causes of Carryover |
倫理申請がやや遅れたが、今後は当初の予定通り研究を進める。
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