2023 Fiscal Year Research-status Report
Analysis of IgE response mechanisms by a novel method for developing allergy vaccine.
Project/Area Number |
23K10844
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
川本 典生 岐阜大学, 医学部附属病院, 准教授 (50397337)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | IgEエピトープ / 食物アレルギー |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、これまでに行ったパイロット研究の追試を行うなどして、計画している実験手法の安定化を図った。 アレルゲンに対するオーバラッピングペプチドに特異的なIgE抗体をELISA法で検証した。αS1カゼインを対象として実験を行った。必要となる血清量を削減するために、half area microplateを導入し、化学発光法を用いたELISAにおいて通常のplateと比べて遜色のない結果が得られる事がわかった。また、これまでにヒトマスト細胞株を複数試したが、特にKU812やKU812Fなどの国内でも入手が容易な細胞株では、適切にIgEの架橋による細胞の活性化を確認する事が出来なかった。今回、過去にマスト細胞株活性化試験に対して使用実績のある新たな細胞株を、海外の研究機関とやり取りをするなどの手続きを経て入手した。これは、次年度の研究としてIgE抗体による架橋の評価系として大変重要である。その他に、好塩基球活性化試験の条件設定を行った。特にマスト細胞の活性化を評価するために必要な技術的基盤となると考えている。従って、今後、マスト細胞株活性化試験を行った時に安定して実施できるように調整を重ねた。複合的に準備をすすめ、次年度に実験等を行う環境を整えた。また、同時に研究に用いるペプチド群の作製も進めた。リコンビナントのペプチドを大量合成してELISAやペプチド特異的IgE抗体の除去に用いる予定である。 以上の事より次年度に実験をすすめる土壌が概ね整ったと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
概ね順調に計画通りに進んでいたが、年度の後半は海外の研究期間からの培養細胞株の使用に際してMTAの締結プロセスに多くの時間を要し、概ね3か月以上かかる事となった。年度内に行う予定だった研究を一部次年度に先送りするなどして一部変更を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
新たな細胞株を入手したため、まずは細胞を増やして文献を参考にしながら、細胞の性質を確認し、IgEの架橋を正確に反映できる性能があるかどうかを検証する。その上で、本研究の最大の目的である特定のアレルゲンエピトープに結合するIgE抗体を低減する事によりIgEの架橋に対する影響を解明していく予定である。
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Causes of Carryover |
今回マスト細胞の培養株を入手するために、海外の研究期間とMTAの締結を行い、手続き開始から入手までに3か月以上の時間を要した。これらの事から、一部の実験を次年度に先送りする事となった。しかし、MTAの締結も終わり、国内研究機関から二次分与の手続きもすすんで既に細胞株を入手する事が出来たため、次年度に回した予算を使用して、培養細胞株の実験を早期に開始していく予定である。
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[Presentation] 食物アレルギーのため長期・多品目の食物除去を行い,低カルシウム血症を来した一例2023
Author(s)
金山 朋子, 川本 典生, 三輪 友紀, 熊谷 千紗, 門脇 紗織, 松本 英樹, 堀 友博, 川本 美奈子, 金子 英雄, 大西 秀典
Organizer
日本アレルギー学会学術大会(第72回)
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