2023 Fiscal Year Research-status Report
Development and validation of a health promotion application for hereditary tumors
Project/Area Number |
23K10870
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
山下 範之 岡山大学, 総合技術部, 技術職員 (60901874)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平沢 晃 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (90296658)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Keywords | 遺伝性腫瘍 / アプリ |
Outline of Annual Research Achievements |
予定通り、支援プログラムおよび関連するアプリケーションの設計と開発を進めました。プロジェクトの初期段階では、Patient and Public Involvement(PPI)を2度実施しました。1回目のPPIでは、遺伝性腫瘍に関連する医療に従事している医師を含む医療専門家と当事者を対象に意見聴取を行い、彼らのニーズと期待を深く理解することに重点を置きました。このフィードバックはアプリの設計指針を形成するのに中心的な役割を果たしました。 2回目のPPIでは、ユーザーインターフェース(UI)とユーザーエクスペリエンス(UX)の最適化に焦点を当てました。このために、日頃から多様なアプリを利用している20代の男女を集め、具体的なUIの改善点やUXの向上方法についての意見を広く求めました。このセッションから得られたインサイトは、アプリの利用者が直面するであろう潜在的な問題点を洗い出し、解決策を見つける上で貴重なものとなりました。 現在、アプリはα版としてリリースされており、固定項目を入力する形式を採用しています。このバージョンでは、まだ動作検証やバグの特定と修正が十分に行われていないため、不完全ながらも重要なフィードバックを提供する基盤となっています。次のステップとして、設計および開発が一定の段階に達した際に、プログラム全体およびアプリの評価を行うための倫理審査を申請し、承認を受けました。これにより、正式な評価プロセスを開始する準備が整いました。 これからの評価フェーズでは、アプリの有効性を確かめるとともに、ユーザーからの追加のフィードバックを積極的に取り入れ、更なる改善を目指します。このプロセスを通じて、より使いやすく、効果的な支援ツールを提供することが我々の目標です。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究代表者、研究分担者、そして研究協力者との連携がうまくいき、当初の予定通りに研究が進捗している。特に、PPI(Patient and Public Involvement)を早い段階で実施できたことが、研究を予定通りに進めることができた大きな要因であると考えている。
|
Strategy for Future Research Activity |
アルファ版では固定項目の入力方式を採用し、開発を進めました。しかし、次年度以降は人工知能(AI)を導入する計画です。これにより、自由項目での入力でも情報整理が可能となり、個別に最適な情報整理および介入が実行できるプログラムを組み込んでいく予定です。
|
Causes of Carryover |
当初の試算とは異なる出張費の計算により差額が生じました。この差額の原因は、出張の日数変更に起因すると分析しています。そのため、生じた差額は引き続き出張費として適切に使用する予定です。
|