2023 Fiscal Year Research-status Report
生物心理社会モデルに基づく相談・支援型食生活改善プログラム評価指標の開発
Project/Area Number |
23K10937
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
加藤 佳子 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (30435052)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 育子 神戸大学, 医学部附属病院, 管理栄養士 (60540135)
三ヶ尻 礼子 神戸大学, 医学部附属病院, 管理栄養士 (70540136)
高橋 路子 神戸大学, 医学部附属病院, 特命講師 (70570274)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 相談・支援技術 / 専門職支援者 / 食生活習慣 / 研修 / 心理社会的要因 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、要支援者のストレスや心情など心理社会的要因をくみ取った支援を行うために、病態栄養に基づく伝統的な食生活指導に、心理社会的要因に配慮した相談・支援型の食生活支援を融合することを目ざした。そして相談・支援型食生活改善プログラム評価指標および専門職支援者用研修用プログラム評価指標を開発することを志している。 糖尿病あるいは、肥満症の患者を対象とした6か月にわたる縦断調査の実施に向けて準備をすすめた。この調査は、自己決定理論に基づきデザインされたものであり、食習慣改善に向かう要支援者の心情を検討するものである。具体的には、要支援者の支援へのとらえ方、食生活や運動などの生活習慣および身体状況の関連について検討する。 また対象者の生活習慣改善に対する心情をとらえるために、特定健診の対象者から得たデータを分析し、行動変容ステージとメタボリックシンドローム(MetS)の状況および生活習慣との関連、MetS関連指標と心理特性との関連、HR-QOLとMetS関連指標および生活習慣との関連などについて検討し、生活習慣改善の支援を行う上で必要とされる要支援者理解に関する知見を集積した。 さらに生活習慣と心の健康との関連についても検討したところ、中でもWHOが推奨する食習慣は、心の健康に一定の関連があることが質問紙調査による分析から示された。つまり食習慣が良好ではない者では、心の健康に留意する必要があることや、食習慣の改善は心の健康の維持増進につながる可能性があることが推測できる。ひきつづき研究を深め、食習慣改善に向けた心理的障害を明らかにし、これを乗り越えるための相談・支援技術の解明をし、相談・支援型食生活改善プログラム評価指標および専門職支援者研修用プログラム評価指標の開発を目ざす。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
患者を対象とした縦断調査のための倫理審査やその準備に時間がかかったため、若干の遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
糖尿病患者あるいは肥満患者を対象とした縦断調査を実施する。 また専門職支援者を対象とした調査を行い、相談・支援における課題を明らかにし、これを解決するための方法について検討する。
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Causes of Carryover |
糖尿病あるいは肥満症患者を対象とした縦断調査のための倫理審査及び調査の準備のために、当初の計画以上の時間を要し、調査に着手できなかったため次年度使用額が生じた。当該縦断調査の倫理審査は承認され、調査の準備にも着手し、患者を対象とした調査は、次年度実施可能な状況に進んでいる。予算は縦断調査の実施のために執行する計画である。
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Research Products
(7 results)