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2023 Fiscal Year Research-status Report

日本人女性の健康関連指標の予測に適した四肢骨格筋量指標の解明

Research Project

Project/Area Number 23K10943
Research InstitutionKitasato University

Principal Investigator

北川 淳  北里大学, 一般教育部, 教授 (80260529)

Project Period (FY) 2023-04-01 – 2026-03-31
Keywordsサルコペニア / 日本人女性 / 四肢骨格筋量 / 健康関連指標 / コホート研究
Outline of Annual Research Achievements

サルコペニア(加齢に伴う極端な筋量低下)の確定診断には,四肢骨格筋量kgを身長m2やBMIで除した骨格筋量指標(体格補正値)が用いられる。しかし,加齢に伴う身長低下によって,これら骨格筋量指標が過大評価される可能性があるため,真に筋量減少した者が確定診断から除外されるリスクがある。したがって,確定診断値としての有用性を高めるためには,どの骨格筋量指標が身長低下の影響を受けずに将来の健康関連指標を予測しうるかを解明する研究が必要である。
このため,日本を代表する大規模長期疫学研究の一つである「骨粗鬆症予防のための成人疫学調査」: The Japanese Population-based Osteoporosis (JPOS) Studyにおいて蓄積されたデータを基盤とする研究を進めている。すなわち,国内5地域における50歳以上の女性約700名を対象として,ベースラインから約10年後の健康関連指標(死亡率,要介護,転倒,骨密度,握力,歩行速度)をアウトカムに用い,過去の身長低下量を含む交絡因子を調整した上で,ベースラインにおけるどの骨格筋量指標が健康関連指標の予測因子として有用かについて解明する。
2021年度から2022年度にかけて,ベースラインから約10年後の追跡調査を国内2地域で実施済みである。2023年度は,同様の追跡調査を香川県さぬき市と新潟県上越市で実施し,2地域合計で約550名のフォローアップデータ(健康関連指標:アウトカム)を取得した。本年度は,この2地域の追跡調査を完了することが最大の目標であり,成功裏に終えることができた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

上述の通り,本研究ではベースラインから約10年後の追跡調査を国内5地域で実施・完了することが主要な成功条件である。現在まで4地域の追跡調査を順調に終えることができ,2024年度は9月に北海道芽室町で現地調査を行い,これをもって全ての地域での追跡調査が完了する。
現在までのところ,現地調査の準備を研究班が一丸となって進めている。また,2024年度は約130万円の研究経費があり,研究班の約2週間にわたる調査旅費として過不足ない。これらの現状を総合して考えると進捗状況は順調である。
調査途中であるため,論文発表等の業績はない。

Strategy for Future Research Activity

2023年及び2024年度の追跡調査によって全てのデータが得られる。2025年度は得られたデータを解析して,どの骨格筋量指標が身長低下の影響を受けずに将来の健康関連指標を予測しうるかを解明する。得られた成果は国際学会で発表するとともに,国際誌に投稿する。

Causes of Carryover

新潟県上越市の調査は12日間の期間を要した。宿泊先と調査会場の移動手段として公共交通機関がないため,レンタカーにて移動した。当初,レンタカー代金30万円が不足する可能性があったため,2024年度分から前倒し請求をした。
その後,研究班の大阪医科薬科大学,玉置教授から同費用分として30万円の研究分担金が入金されたため,前倒し請求分を使用しなかった。前倒し分は,そのまま2024年度の経費として使用するため,使用計画に変更はない。

URL: 

Published: 2024-12-25  

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