2023 Fiscal Year Research-status Report
生活リズム攪乱モデルにおける雄性生殖機能の低下を改善するシスチンの作用機序の解明
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23K10945
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Research Institution | Kanagawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
花井 美保 神奈川工科大学, 健康医療科学部, 教授 (70337781)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 生活リズム攪乱 / テストステロン / 精巣 |
Outline of Annual Research Achievements |
成長期雄ラットを低タンパク質食(9%カゼイン食)で連続暗期飼育すると生殖器の発達抑制が惹起されるが、シスチンを添加することより発達抑制を改善することを報告してきた。今年度は、連続暗期飼育ラットで惹起される生殖器の発達抑制を生活リズム攪乱モデルラットで再現させることを目的として研究を実施した。飼料は、9%カゼイン食と9%カゼイン食にシスチンを添加したシスチン添加食とし、明暗周期を様々なパターンで変化させ、生殖器に与える影響を検討した結果、生殖器の発達抑制を惹起させる明暗周期パターンを見出すことができた。次年度は、今年度確立させた明暗周期パターンを生活リズム攪乱モデルとし、生殖器の発達および機能に与えるシスチンの影響を解明していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度の目的であるラットの生殖機能を抑制する生活リズム攪乱モデルパターンを確立することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度確立させた明暗周期パターンを生活リズム攪乱モデルとしてラットを飼育し、テストステロン濃度やテストステロン生合成に関与する因子に関して検討を進める。
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Causes of Carryover |
実験動物の費用が予定より抑えられたためと、サンプル分析用の試薬代も抑えられたため
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