2023 Fiscal Year Research-status Report
A novel mechanism of insulin resistance mediated by uric acid metabolism in adipocytes
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23K10969
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
佐藤 博亮 順天堂大学, 医学部, 教授 (20323595)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | インスリン抵抗性 / 脂肪細胞 / 尿酸代謝 |
Outline of Annual Research Achievements |
高尿酸血症とインスリン抵抗性は正の相関を示すことが知られているが、その因果関係は不明点が多く一定の見解は得られていない。尿酸はXOR(キサンチンオキシドレダクターゼ)に触媒・生成される。近年、脂肪組織で尿酸産生に必須な酵素であるXORが発現し、インスリン抵抗性を有する不健康な組織増大(Unhealthy Expansion)を示す脂肪組織で尿酸産生が亢進することが報告された。 そこで本研究では、インスリン抵抗性の患者に高尿酸血症が多いのか、そのメカニズムを改めて解析することにより、高尿酸血症の治療によりインスリン抵抗性が改善する可能性を追求することを目的とする。 まず、高尿酸血症の治療としてXOR阻害薬とURAT1阻害薬が投与されているの外来患者の背景と耐糖能を解析することにより、高尿酸血症とインスリン抵抗性の関連を解析する。現在、データベースを構築し、解析中である。 また、XOR阻害薬を投与したWistarラットの脂肪細胞と肝臓におけるインスリン感受性に関与する因子に関して解析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
XOR阻害薬とURAT1阻害薬を投与している患者のデータベース構築に予想以上の時間を要したため、インスリン感受性との関連因子の発見までには至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
以下の2つについて、研究を遂行する。 1.臨床データにおいて高尿酸血症治療薬によるインスリン感受性との関連と関連因子を解明する。 2.脂肪組織において高尿酸血症治療薬によるインスリン感受性との関連と関連因子を解明する。
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Causes of Carryover |
研究進捗の遅れと既存の試料を用いたため、支出額が少なかった。 前年度からの繰り越し分と含めて研究の物品費・その他として使用予定である。
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