2023 Fiscal Year Research-status Report
Research on non-contact vital sign sensing technology for laboratory animals
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23K11301
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
孫 光鎬 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 准教授 (80756677)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 哲 関西大学, システム理工学部, 准教授 (50306502)
狩野 豊 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 教授 (90293133)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 実験動物 / 生体情報 / 瞬間呼吸数 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,3Rs (Reduction, Replacement, Refinement)理念の推進に貢献すべく,洗練された非接触バイタルサイン計測技術の開発により,最大限に動物の苦痛を減らすことを目的とする.小動物の呼吸と心拍由来のmmオーダーの微小な体表面の変位をマイクロ波レーダで計測し,新たな非接触型生体情報モニタリングシステムを実現する. 今年度の研究進捗として,ハードウェアの面では,24GHzマイクロ波レーダを採用し,信号取得のための処理基板を設計し,デジタル信号を収集するシングルボードコンピュータRaspberry Piから構成した.実験動物体表面変位が約ヒトの1/10で0.03~0.7mmであることから,2μm分解能のレーザを用いてイソフルラン麻酔下のラットを対象に,原理検証のためのプロトタイプを試作した.加えて,リファレンス用のレーザ,心電計と動脈カテーテルの導入を検討し,別体であった制御部を本体一体型とし,設置面積を低減,汎用性を向上させた装置を開発した.ソフトウェアの面では,実験動物の生体特徴から「超微小変位」・「呼吸・心拍数が速い」の技術課題を解決できる信号処理アルゴリズムを開発し,リアルタイムで瞬間呼吸数を算出することが可能となった.以上の研究成果を,国際論文誌1件や国内外の学会の研究発表を行う予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り,原理検証のためのプロトタイプを試作が成功し,イソフルラン麻酔下のラットで評価実験も行った.従って,初年度は計画通り順調に進展していると判断する.
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Strategy for Future Research Activity |
初年度の研究目的を達成することができたので, 次年度は計画通りに研究を推進する.
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