2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of a method for designing content for viewing that fosters the ability to perceive based on information foraging theory
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23K11334
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
中平 勝子 長岡技術科学大学, 工学研究科, 准教授 (80339621)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北島 宗雄 長岡技術科学大学, 工学研究科, 特任教授 (00344440) [Withdrawn]
小竹 元基 東京工業大学, 工学院, 教授 (10345085)
秋元 頼孝 長岡技術科学大学, 工学研究科, 准教授 (00555245)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 情報採餌理論 / コンテンツ設計 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度は,主として,鑑賞行動分析のための情報獲得・視行動・瞳孔径の指標化を中心に実験・分析を行なった. 情報獲得と視行動の指標化については,情報採餌理論に基づいた解析を進め,聴覚情報取得後,鑑賞対象となるオブジェクトを周辺視から中心視へ移す形で情報取得したのち,一旦視線を外し,オブジェクトに対する名称が与えられた際に再度オブジェクトへ視線を移す行為が見られた際によく記憶されることを見出した.また,1秒あたり2.7回のgaze行動を境に情報探索・非探索状態の分離が加納であることを見出した. 瞳孔径の指標化については,制御を容易にするために,音声情報に対する瞳孔反応を軸に,情動の変化の有無という視点で個人特性を見出すことの可能性を調べた.その結果,Logal-Global Reaction Map(LGR-Map)という形での個人特性分類が可能であることを見出した.LGR-Mapは,コンテンツ中の特定箇所付近での瞳孔径変化とひとまとまりのコンテンツ終点付近での瞳孔径変化をプロットすることで,共分散や誤差楕円の長径・短径の関係をもとに,個人特性を5パタンに分類することに成功した.それぞれのパタンは,瞳孔反応の特徴や情動変化の観点から説明可能なものであった. 以上の内容を,国際会議2件,国内会議3件,論文投稿1件として公表した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度目標として想定していた,鑑賞行動分析のための情報獲得・視行動・瞳孔径の指標化に対して一定の目処が立ち,成果物として国際会議2件,国内会議3件,論文投稿1件を報告するに至ったことから,概ね順調であると考えている.
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Strategy for Future Research Activity |
研究課題として設定していた(1)文脈的素材閲覧による感情誘発語ー視行動ー記憶の関係分析,(2)情報採餌に基づいた感受能力と呈示情報構造関係分析,のうち,2年目である令和6年度は,(1)のうち,それぞれの項目と記憶の関係分析について関係分析を進めていく.また,(2)については,感受能力と呈示情報構造関係分析を行うための準備を整えるとともに,映像コンテンツに対する実験の強化,音声コンテンツに対する様々なシーンでの感受能力調査の準備を進める.
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Causes of Carryover |
国際会議への参加にあたり,急激な円安の影響で投稿料・渡航料が当初予定の3-4割高となったため,当初予定していた機器購入分を投稿料および渡航料に割り当てることとした.このため,機器購入を行わなかった予算分が次年度使用額となっている.円安状況は暫く継続すると思われるため,引き続き国際会議参加にかかる諸経費へ割り当てる予定である.
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